丹沢通信No.089  2005. 8.25. △top page
久しぶりに塔ノ岳、山麓のキツネノカミソリ △tanzawa report

 ご無沙汰いたしております。丹沢通信の間が空きました。真夏に丹沢にはあまり登らないのです。 塔ノ岳に登った過去25年間の記録を調べたら1984年に丹沢三峰縦走、 昨年に大倉から塔ノ岳往復のたった2回です。1984年の縦走では途中で2人が合流したのですが、3人とも 蛭の被害には会いません。当時は蛭が少なかったのでしょうか。
 昨年は新しく買った靴の慣らしが目的で登ったのですが山頂ではガスが流ヤッケを着て昼食と 記録にありますから涼しかったのです。
 夏は別の山に行くことが多いのです。今年も7月にカナデァン・ロッキーを3日、至仏山の南西の笠ヶ岳、 そして今月は平ヶ岳です。HP に写真などを掲載してありますのでお暇の折りにご覧下さい。

 前回の丹沢(寿岳)に行ったとき、日高付近の喬木に取り付いているツルアジサイが気になりました。 咲く頃を見計らって登ろうと思っていたのですが時期を失しました。 花も紅葉もない夏ですが、それでも何かあるかなと登ってみました。
 8/23(火)曇り、渋沢から始発のバスでハイカーは数人、大倉から山道に入ると風がなく蒸します。  右が開けた山腹の道になってやれやれと思ったとき、斜面に、やや薄い朱色の花の群生に気づきました。
 先日、私が配信を受けている佐山 千代さんの花のメルマガでキツネノカミソリが紹介されました。
 その記憶が残っていたのでキツネノカミソリと気づいたのです。

キツネノカミソリの群生

マツカゼソウ(松風草)

見晴茶屋は新築、右空き地は旧屋撤去の跡

 これまで気づかなかったのはこの時期あまり登らなかったからでしょう。キツネノカミソリについては 佐山さんのHPに詳しく紹介されています。
 (ここからコザクラのアイコンで辿ってください)
 キツネノカミソリはこの一帯に群生、或いは散在して見られましたが、上に登ると全く見られません。 丹沢でも他のところで見られると思いますが気づいた方は教えて下さい。

 見晴小屋は昨年から裏に新築中でしたが完成し、旧屋は撤去されていました。「自炊小屋から通常小屋になる」 という看板が立てかけられていました。

  バライチゴ

 花立尾根の道で左側(西側)がガレている場所でイチゴを見つけました。崩壊地に何株か見られます。食べられる そうですが崩壊地の急斜面で採れません。そのうちに鳥が頂くでしょう。

 風がほとんどなく、非常に蒸し暑く汗が乾かないのです。空は殆ど雲に覆われているのですが、時折日が射します。 前方に、木陰のない日差しの道をみるとうんざりです。これまでは疲れる前に休むように心懸けているのですが、 この日ばかりは疲れて休むようになりました。人気の少ない塔ノ岳山頂に着いたときはベンチで仰向けになって暫く休み ました。少し大袈裟に言えば疲労困憊、こんな疲れたことはありません。ここで日高行きは断念しました。
 山頂でお茶を飲んでひっくり返っているうちに少し疲労から回復、そこでおにぎりを食べ、オレンジを食べ、 やっと元気を回復して尊仏山荘に行きご主人の花立さんにご挨拶。ここでコーヒーが淹るのを 待つ間に、書き込みのノートを見ていましたら歩数を書いてあるのです。どうやって測るのと 疑問を投げかけると、花立さんの答えは万歩計です。
 万歩計では山の登り道は測れないとメーカーに確認済み、と私の経験を話しました。
 万歩計を腰につけて山を歩いたが歩数がどうもおかしいと感じ、実測歩数と万歩計の表示を比較したら 万歩計は実測歩数より少なく、しかもバラツキが大きい。平地で比較すると正常なのでメーカーの 山佐時計計器に電話 で尋ねたら傾斜のある登りでは踏み込みが弱いので振動が計器に伝わりにくく誤差が出る。機械式でも デジタル表示でも原理は同じ。
(腰でなく足首につけたらの質問に)腰よりはよいでしょうがぶつけたり濡れたりしないように。
 花立さんの説明ではノートにかかれている方はスパッツを履いて、そこに万歩計を付けてあり表示は正確との ことです。足首につけるということは誰でも似たようなことを考えるのですね。次回試して見ます。

 花はマルバダケブキが良く咲いていました。帰路気づいたのですが花立山荘左側の草地に群生しています。
 塔ノ岳山頂では4歳の牡鹿が3頭出て人を恐れず悠々と草を食べていました。小さな鹿はよく見かけますが、 大きな牡鹿が日中に3頭とはちょっと珍しい。この日は下山路で標高600m前後の場所で合計5頭の若鹿を3ケ所で 見かけました。こっちの鹿は警戒心が強く直ぐに遠くに走り此方を見ています。これまでこんな低い場所で 見かけるのも珍しいことです。平日で登山者が少ないせいでしょうか。
 登山者は少なかったのですが、午後2時頃、花立の階段のしたで親子の3人連れと行き交いました。 新大日から札掛に下って泊まると言っていましたが二人の子供さんの疲れた様子と時間からちょっと気がかりです。

 丹沢通信87号、85号で白い5弁の花を、よく見かけるが名が分からないとHPに書きました。その後 読者の宮原さんという方から葉と花の形からツルシロカネソウと判断したこと、調べられた図鑑名まで 教えて頂きました。 私が使っている図鑑は山渓カラー図鑑「日本の野草」「日本の高山植物」です。 どちらにもありません。図書館で別の図鑑を見ますとよく見かける花とありました。 普遍的な花でも落ちている図鑑があるのですね。私のHPでは既に訂正ずみです。宮原さんに厚くお礼を申し上げます。

 清水重道作詞、信時潔作曲の歌曲集「沙羅」の中に「丹澤」があります。 5年前の丹沢通信13号で関西在住の森さんから、この歌に因んだ丹沢への憧憬のコメントを掲載しました。
 今月になって関西のグレースコーラスの方から、上記「丹澤」 を歌うがイメージが涌かないので写真をと、頼まれました。歌詞では雪降らぬ丹沢ですが適当な写真がなかったので 浅い雪化粧の丹沢の写真を送りました。関西の方で機会がありましたら聞きに行ってください。
コーラスのHPです。

追記:マツカゼソウとバライチゴは読者の佐藤さんから名前を教えて頂きました。
ありがとうございます。
(終わり)

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