丹沢通信No.087  2005. 6. 2. △top page
丹沢三峰 こちらもシロヤシオがいっぱい! △tanzawa report
塔ノ岳北側下り道のシロヤシオ

 前の86号で西丹沢のシロヤシオについて報告しましたが今回は塔ノ岳から丹沢三峰にかけてのシロヤシオ を見てきました。
 上野松坂屋で開かれている夏山相談室(85号に掲載)で尊仏山荘の花立さんから花の様子を聞いて塔ノ岳から 日高(ひったか)にかけて見に行く計画をたて、5/29(日)に出かけました。
 今年は花に恵まれた年ではありますが、ここのシロヤシオツツジは見事の一言に尽きます。木も大きく堂々と した枝振りに花をいっぱいつけています。桧洞丸ではトウゴクミチバツツジと混在して紅白の模様が美しいの ですが、今回の行程ではミツバツツジが少なく白一色で染められ、これはこれで素晴らしい景観でした。
 丹沢山まで行き、そのまま引き返す予定でしたが、花に誘われ、丹沢山みやま山荘の奥さんに勧め られ、とうとう丹沢三峰から宮ヶ瀬まで歩きました。三峰もたくさんのシロヤシオです。尾根道から谷間を 覗くと山腹にはまたシロヤシオが点々と広がっています。これだけ広範囲に、奥深く花が咲いているとは思いも しませんでした。
 塔ノ岳を少し北に下ったところでシロヤシオに見とれていたときに、逆方向から来たハイカーに桧洞丸との 比較を聞かれました。私はその時桧洞丸西側を下ったところの紅白の密度の濃いツツジがよいと答えましたが、 これは丹沢三峰の広がりと深さをまだ知らなかったのです。この答えは訂正します。桧洞丸の紅白の 華麗なツツジ、塔ノ岳〜丹沢三峰の雄大なシロヤシオは優劣を論じるのではなく、それぞれ優れた景観です。

 当日の行程を紹介しましょう。渋沢駅6:48始発のバスは満席で立っている人が10人程。大倉バス停から大倉尾根を 歩きましたがハイカーは案外少ないのです。電車ではハイカーが多かったのですが当日山開きの西丹沢の方へ行った 人が多かったのでしょうか。
 大倉から山道に入って間もなく、道一面に白い花が敷かれたように落ちております。歩いている頭上からも花が 落ちて来ます。見上げると高い木の枝に花がいっぱいついていました。写真を撮って調べたのですが木の名前は 確認出来ませんでした。
 尾根道でも白い花を何種類か見かけました。よく見るといろいろな花が咲いています。

ミズキ

ツクバネウツギ

←頭上から花が降る、ギンヨウアカシアに似ているが花は白色

 おなじみのマムシグサは既に青い実をつけていますが、少し違った姿の花(?)を二つ見つけました。 マムシグサの仲間ですね。
 この季節、山では朱赤色のヤマツツジが新緑の中に咲いています。大倉尾根で色鮮やかなツツジを 見つけました。
マムシクサの仲間、ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)と ヒロハテンナンショウらしい

大倉尾根のヤマツツジ

三峰の下りで、ツルシロカネソウ(蔓白銀草)
 金冷シの手前のピーク付近ではトウゴクミツバツツジがたくさん咲いていました。大倉尾根では富士は仄かに 見えましたが塔ノ岳山頂では全く見られません。山頂では日差しはありますが風が冷たいです。 4-50人のハイカーが休んでいました。
 ここまでベンチ毎に腰を掛けてお茶を飲み、1-2分の小休憩(微?休憩) を繰り返し、写真撮影に多少時間を取られましたが、何故か順調で標準速度に近いのです。山頂でも微休憩で 北の尾根に下ります。この下り道の見事なシロヤシオは前に書きました。
金冷シ手前のピークでトウゴクミツバツツジ 丹沢山手前の尾根で一個所、西側斜面の大木が枯れている シロヤシオの大木を下から、枝は雄大、幹の色が鮮やか

 日高にかけての登りで振り返りますと塔ノ岳の斜面にはシロヤシオの白い塊がたくさん見られます。改めて 木の多いことを認識します。
 日高から8分のところに日高の古い標識の腕木が落ちていました。日高が二つ?? と考え込んでいると 目の前から若い二人連れが笹を分けて歩いて来ました。二つの日高で困惑していると話すと、キュウハ沢から 尾根道を登ってきたからここが日高でしょう、との話です。国土地理院の 地図で見ますと1461mのピークから西南に約600mの場所に同程度の標高のピークがあります。距離から考えて 二つの日高と推定されますが何れが真かは分かりません。

 笹原の開けた竜ヶ馬場を過ぎ、疎林を通る丹沢山への道で一個所、尾根の西側の大木群が枯れています。 ちょっと気になります。
 この先のシロヤシオは未だ蕾でした。
 丹沢山山頂はグループのハイカーもいて4-50人程です。改築され、きれいになったみやま山荘に寄りました。 山荘のHPと私のHPの相互リンク(No.85で案内)の礼を述べるためです。ここの美人の奥さんがHPを運営 しているのです。 最初はここから引き返す予定でしたが前に書きましたように奥さんに勧められて宮ヶ瀬まで歩くことにしました。 なお、この山荘のコーヒーはクリームサンドのクラッカーが付いていてちょっと気が利いています。

 丹沢三峰と言いますが実際は四つの峰です。円山木ノ頭の登りは結構きついです。無名ノ頭では方向だけ を示す標識に誰かが「無名ノ頭」と書き込んでいました。こういう書き込みは助かります。

 宮ヶ瀬行きに予定を変更したお陰で三つのご褒美を貰いました。
 一つは静寂な山行です。円山木ノ頭で家族連れに分かれてからは全く人とは会いませんでした。 延々と続くシロヤシオの独り占めです。本間ノ頭ではまだ蕾、それから花が長く続き、最後は花が 一面に落ちて終わります。
 もう一つののご褒美はギンランに会えたことです。道脇の枯葉の中に1本だけ生えていました。 入笠山で4年前に見たきりです。
たった1株のギンラン高畑山山頂の見晴台
高畑山の下で突然現れたジャケツイバラ

 三つ目のご褒美はリスです。高畑山からかなり下ったところでリス(と思われる動物)が目の前を横切り ました。道ばたで一瞬止まり、私の方を見てから、茂みに入り込みました。丹沢でリスを見かけることは殆どありません。 これまで山の静かな平日に何回か見かけました。( )括弧書きをしているのはリスにしては少し大きいのです。
 話は戻って高畑山ですが、登る人も少ないのでしょうか、ベンチの廻りに草が茂っています。 山から下ったところは花はまだですが、フタリシズカがたくさん生えていました。
 高畑山を下りて間もなく、右斜面に暗い杉林を背景に、派手な黄色の花の一群が見られました。ジャケツイバラです。 この花は帰りのバスで宮ヶ瀬近くの斜面でも多く見られました。
 登山口に降りて舗装道路を少し歩くと三叉路のバス停です。1時間に1本の運行ですが、幸運にも待ち時間は 15分。もう一つ幸運が重なってバスに座れました。本厚木までは1時間です。いい山行でした。


(終わり)

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