丹沢通信No.082  2005. 3.30. △top page
大山へ講中の道、不動尻はミツマタの花盛り △tanzawa report
不動尻近くの山道、右手杉林の下も、その先のもミツマタの白い花が一面に広がる

 大山参詣の講中(こうじゅう)は蓑毛からでした。大山へはヤビツ峠からの道が便利ですが、一度はこの古い 道を辿ってみたいと思っていたのです。
 3月27日(日)風はやや冷たいのですが快晴です。秦野のバス停ではヤビツ行きが長い列を作っていましたが (いつもはここに並びますが)、蓑毛行きは乗客4名程でハイカーは私ほか1名です。終点の蓑毛で降りますと 県の文化財大日堂があります。ちょっと寄って見ました。人気のない堂の前に見事な枝垂れ梅が満開でした。
大日堂
 往時はここの金剛水で身を浄めてから大山に登ったそうです。
 バス道に直角に沢沿いの道を行きます。この辺りは古道ですから小さな石の祠や石碑などが多く見られます。
松の根本の石碑
ヤビツへの分岐

 松の根本に置かれた一対の小さな石碑は明るい畑を見ているようでした。8分程でヤビツへの分岐です。  ここからごろごろの山道へ、関東ふれあいの道です。木の橋を渡ると細い丸太の土留めのの段々の道で 間もなく林道を2回横切ります。ヤビツ分岐から約20分で舗装していない林道に出ますと斜め左に舗装した 坂道があり、ゲートが設けられています。このゲートの脇を通りますとすぐに段々の山道に出会います。
 ヤビツ分岐から約45分で分岐点に着きます。地図では道は三角形になっており、のちに見た標識から判断すると、 蓑毛越と山頂への分岐と思われます。
左 大山山頂、右 下社 日向薬師への分岐点
 標識の脇に石碑があり「百回紀念碑」両脇に「先導師柏木實」、「新榮講中」の文字が読めます。 ここから近道と思われる左の山頂への急坂を登ります。尾根道を辿りますと、1mほどの石仏と30cmほどの石仏5体 が並んでいました。可哀相に首が全部とれて石が載っていました。ここから先で富士が木の間から見える尾根に出て 更に行くとやや平坦なところに女人禁制の大きな石碑がありました。文化二年正月の文字が読めます。
富士見台からの富士山
 この先少し下った鞍部で下社からの道に合流します。ここまでに会った人は1人で忘れられたような静かな道でした。 更に20分程でもう一度下社からの16丁目の道に合流します。
 ここから先は良く歩かれる道ですから説明は省略します。約30分で富士見台を経由してヤビツ峠からの道に 合流、10分余で大山山頂に着きます。
 電車ではハイカーが多かったのですが大山山頂はそれ程混んでいません。珍しく山伏姿の修道僧(?)が奥の院で ホラ貝を鳴らし読経をしていました。
 山頂で昼食後下山です。今回の登山目的は講中の道と不動尻のミツマタです。下界で咲いていますので やや時期が早いかなと思ったのですが。
 見晴台への道の途中から不動尻への道を辿ります。北側斜面のせいでしょうか雪と踏み固められた氷、それが融けて 泥んこの道になります。この道も行き交った人は2人でした。唐沢峠の休憩所まえの尾根でマンサクの花に気がつきました。
マンサクの花

 三峰への分岐を過ぎますと鹿柵を2度越えます。この先は作業道が入り組んでいます。前回はちょっと迷った ことがありましたので、ロープを張って迷わないようにしていますのは有り難いことです。
 標高600m付近まで下りますと杉林の先に白くミツマタが咲いています。ジグザグの道を降りますが、気がつけば 頭上に黄色の花が覆い被さっていました。
 ミツマタの花は白かったり黄色だったりするのですが、球形の花序は最初白い毛が密生し、花が開くと内側が黄色 い萼が開くようです。ここの花はまだ白い花が多いですから、しばらくは花が楽しめそうです。
杉林を背にミツマタの花
 ここのミツマタは山で何方かに教えて頂いたのですがこれ程大きな群生とは予想外でした。しかも丁度花期で 幸運でした。ジグザグの道の両側、その先、下の方と、不動尻の沢近くまで広がっています。
予想を越える外の広さで群生しています。ここのミツマタは自生でしょうか、人が植えたのでしょうか。 丁度通りかかった方に尋ねられました。私は自生と思っていたのです。聞かれて気がついたのですが自生にしては 分布が道に沿っておりちょっと不自然なこともありますね。ご存じの方は教えて下さい。
 花も近づいて見ればきれいな花の集合体です。

 不動尻から沢沿いに歩きますとフサザクラが咲いていました。これも見事な群生です。
 別名タニグワで花を間近に見るのは初めてですが若芽の廻りに房状の雄しべが垂れ下がっているのです。
フサザクラ

 バスの本数が少ないので不動尻から広沢寺温泉のバス停まで急いで歩きました。バス停が道からそれて 温泉宿の庭にありますからちょっと分かりにくいです。迷っているハイカーのグループもいましたし、私も 前回は迷って結局広沢寺温泉入口まで歩きました。今回は運転手さんが丁度道に出て来られたのでバス停が 分かりましたが。
 今回の山行は天気も上々、昔の道を辿り、幸運にもマンサク、ミツマタ、フサザクラの満開に会うことができました。

 丹沢通信74号(2004.10.25)で丹沢東部山麓の華厳山〜高取山(地元で通称西山)の採石による稜線登山道の危機について 報告しました。その後も地元のグループの方々が行政を相手に粘り強く運動を続けています。時折次のWebも見て下さい。
http://www.tanzawa.or.jp/~takakura/
http://www.geocities.jp/tanabe_chiyo/
http://www.geocities.jp/kiiroichirashi/

 また前号で西山林道のオタマジャクシのことを書きましたら2人の方からメールを頂きました。 オタマジャクシのことは(運命も含めて)皆さんは気に掛けておられるのですね。
(終わり)

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