丹 沢 通 信

No.80  2005. 2. 8.

△tanzawa report

久しぶりの表尾根、雪道で難渋

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ニノ塔からの富士


 年が明けて1ケ月余、ご無沙汰いたしております。何となく出かけられず日を送っていましたが思い切って 2/6(日)にヤビツ峠から表尾根、大倉尾根と歩いてきました。
 前日電話でバスの運行を確認し、寒い時期ですが日曜日なので始発バスの30分前に秦野バス停に行きましたら既に 十人近くの人がバス停に並んでいました。私が列の最後つくと、次々に並ぶ人が来て、1台早い電車で来たのは正解 でした。
 冬はヤビツまでバスは行かないと思っている人もいましたが、私の前の人によりますと、秦野市がバス道を除雪する ので運行中止は往時より少ないそうです。
 ヤビツ峠から富士見山荘までの舗装道路の両側は雪が押しのけられて溜まり、日差しのところは僅かに溶けた 水の流れが認められます。
 富士見山荘前からの林道は、普段ですと全く気にならない傾斜ですが凍結していますので、ここでアイゼンを 履きます。

冠雪の南アルプス

 直ぐに登山道に入ります。以後アイゼンが是非必要なところは下りの雪道ですが、結局花立まで 履いて歩きました。
 恥を忍んで行程の時間を書きます。
 ヤビツ峠(9:07)-(10:57)二ノ塔(11:10)-(11:37)三ノ塔-(12:29)烏尾山(12:50)-(13:30)行者岳-(14:08)書策小屋- (14:23)新大日-(14:54)木ノ又大日-(15:20)塔ノ岳(15:25)-(17:44)大倉バス停
 前半が標準時間の倍近くかかっています。久しぶりの山行で息がきれること、アイゼンを履いての歩きが遅いこと、 そして岩場、鎖場ではどうしてもゆっくりになってしまうためです。

雪の山稜

 三ノ塔まででで帰る人が多く、バス停で話を交わした人もここから戻るということでちょっと迷いました。、 取り敢えず眼下に見える烏尾山までということで進みました。烏尾山では人が少なく2,3人です。ここで昼食。 塔から下ってこられた方に様子と聞いて、ここから引き返すか、塔まで行くか迷いました。ここまでの歩行速度と、 大倉尾根の雪は問題ないという話から、最後は暗くなるがそれほど無理な行程ではないと判断して塔ノ岳を目指し ました。
 行者岳から花立までは雪の道です。途中の道で人と出会うのは段々少なくなります。塔ノ岳山頂に着いたとき、 そこにいたのは1人、この方も私と入れ違いに降り、まだ明るい広い雪の山頂は私1人です。こんなことは始めてです。 山頂は雪に覆われ、テーブルは1台だけ見えていました。尊仏山荘で電話を借り直ぐに下山しました。

 話は戻りますが二ノ塔から富士が見えましたが雲を従えています。そして雪の輝く南アルプスまで見えました。 天気予報ですと湿度が低いということでしたが江ノ島は霞んでいました。大倉尾根まで来ると富士山は靄の中に ぼんやりと影絵のように見えました。
 塔からバス停までは休みなし、私が追い越されたのは2人、追い越したのはボッカの3人グループだけです。寂しい 筈ですが、早く降りたい一心で、段々暗くなる道を急ぎました。何とか道の凹凸が識別できるのでザック から電灯を取り出す時間も、お茶を飲む時間も惜しく急ぎます。そして膝が痛くなる前兆も出てきます。
 でも急いだお陰で、バスの出発4分前につきました。バスに乗っている間の10分で膝の痛みの前兆も消えました。 でも翌日は脹ら脛が痛み、翌々日の今日は太股が痛みます。
 久しぶりで運動したという実感です。

 次は山の自然と伝説、そして愉快なイラストを発行されている とよた 時さんのご質問です。
> 丹沢から見て富士山の真上に沈むのはいつごろでしょうね。<
 尊仏山荘で電話を借りる時にお会いした山荘のご主人の花立さんによると今月23日とのことです。
 晴れていればダイヤモンド富士が見られることでしょう。水曜日ですがご都合つく方はどうぞ。 (私は先約があって残念ながら登れない)

 次は犬の問題です。読者からのメールです。
この前も、丹沢で犬を連れたハイカーに出会いましたが、今日は、大倉ー塔ヶ岳ーヤビツー蓑毛のルートで 2度も犬を連れたハイカーに出会いました。引き綱もなしです。私は(たとえ、引き綱をつけたとしても) 山には犬は連れてこないのがマナーと思っていますので、2度とも注意したのですが、不愉快そうに 「あ、そうですか」と言うだけで、「すみません」とか、「今後気をつけます」とかの言葉は聞かれません でした。
「山には犬は連れて来てはいけない」と書いたものを見たわけではないのですが、当 然のマナーだと思います。自然への悪影響、登山者の安全を考えると、マナー以上の 重大な問題であり、少なくとも国立公園とか国定公園では法律や条例で規制している のではないかと思うのですが、如何なのでしょう。

フランスの国立公園入口の立て札、下段の札には7項目の罰金が書かれている

 私は二つの点から犬が山に入ることに賛成出来ません。一つは野生動物の保護響、もう一つは犬嫌いな 人への問題です。後者については犬好きな方には理解出来ないでしょうが狭い山道で犬とすれ違うのは身震い するほど恐ろしさを感じる人が少なくないのは事実です。従って最低限手綱をつけて貰いたいと思っています。 国立公園のフランスアルプスの入口には違反行為とその罰金が大きく掲示されていました。ガイドの翻訳では ペットを連れて入ると日本円で3万円程度の罰金です。(2001年ですから今は違うでしょう)
 この点について神奈川県自然保全センターに伺いました。
 ペット同伴での登山について
 現時点では自然公園法上、自然公園内へペットを連れて立ち入ることを禁止する規定はございません。
但し、飼い犬を連れての登山についても、神奈川県動物の愛護及び管理に関する条例第9条に基づく、犬 の飼育者の遵守事項が適用されます、丈夫な綱、鎖等につなぐ必要があります。
 ※ (参考)神奈川県動物の愛護及び管理に関する条例
第9条 犬の飼養者は、前条各号に掲げる事項のほか、次の各号に掲げる事項を遵守しなければならない。
(1) 犬を逸走させないため、適正な方法で係留すること。ただし、次に掲げる場合はこの限りでない。
 ア 警察犬、盲導犬その他の使役犬をその目的のために使用するとき。
 イ 人の生命、身体又は財産に対し、害を加えるおそれのない場所又は方法で飼い犬を訓練し、又は移動させるとき。
 ウ 飼い犬を制御できる者が飼い犬を丈夫な綱、鎖等につないで運動させるとき。
 エ 飼い犬を展覧会、競技会その他これらに類する催しに出場させるとき。
 よくここまでお調べ下さったと感謝します。
 ところで、法律や規則で禁止して守られるなら結構ですが、これからは人は色々な価値観を持つようになり ます。いわゆる常識の解釈に幅が出るようになります。従って法や規則を明確にするため禁止するなら、罰則を設け 明示する必要があるように思いますが。
 皆さんは如何お考えですか。
下記ホームページには山の写真3枚とフランスアルプス入口の写真1枚を掲載しています。ご覧下さい。
(終わり)

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