丹 沢 通 信

No.76  2004.11.24.

△tanzawa report

丹沢東山麓のハイキング道 荻野高取山

△top page

バス亭源氏河原から見た稜線 左から高取山、華厳山、経ケ岳

   74号で高取山稜線の登山道が採石でなくなる恐れがあり、今なら登れると伝えました。この情報を教えて下さ った「丹沢のギター弾き」こと高倉さんに登山道を聞きましたところ、地図にない登山道で分かりにくいから地 元のグループの登山行事に参加するのが一番よいと教えられて11/21(日)に行きました。快晴無風で絶好のハイキ ング日和です。
 高倉さんから教えて頂いた荻野高取山登山道マップ
http://www.geocities.jp/kiiroichirashi/takatori-map.gif
に荻田さんの電話番号が書かれていましたので厚かましくも電話で参加をお願いしたところ快諾され、しかも バス停まで迎えにきて下さることになり恐縮です。当日は横浜から3名の女性が参加されバス停で合流しました。 集合場所は本厚木ccの本コースと桜コースの間の道を登った松石寺前の広場です。左手斜面には古い石仏が数 体あり、これが山道に続いて八十八体の石仏があるそうです。今回は地元の方のご案内でいろいろなことを伺い ました。八十八体の石仏群を四国八十八ケ霊場に見立て参詣客が結構多く昔は茶店まであったそうです。
 西山を守る会のメンバーなど地元の方も集まって約20名で出発です。


山麓から尾根道の中腹にかけて八十八体の石仏が残されている。
江戸末期に設けられ当時は大勢の参礼者で賑わったという。
左は松石寺近く の山麓で、右は尾根道の中腹に置かれていて1体は首が離れて。


 道の右側が松石寺の寺林でスダジイを主とする広葉樹林で県指定の天然記念物に指定されております。 案内の方のお話では、隣接する里山一帯でオオタカの生息が確認されています。
 舗装道路を登りますと高圧線注意の札が掛かった電線で市道が遮られます。猪除けで夜だけ通電ということで 電線を跨いで通ります。このゴルフ場には市道が入り組んでいてティーグランドの下を通る所が2個所もあり ます。
 標高が低いのですが急な登りが続きます。落葉樹も多く今は明るい道です。道は市道で所々厚木市の標識があり ますが、地図に載っていない道です。尾根伝いの道で所々では視界が開け、橋本まで見渡せます。

カンアオイ(寒葵)の花

昼食のとき、頭上のヤマ ボーシの黄葉


 尾根を登り切った所で更に尾根道に直交します。左(北西)に行くと間もなく高取山山頂です。東丹沢には 高取山が二つあります。仏果山の北北西の標高705mの高取山、そして経ケ岳南東の今登った高取山で標高は 522m。こちらは荻野高取山と区別して呼ぶこともあるようです。
 ここから少し先に歩いて小さなピークから引き返します。このピークの南側は採石場でフェンスで 囲われています。先に通った直交点から下らずに南東方向に尾根を歩きます。右手側(南側)は 採石場で登山道間近まで崩壊防止のコンクリートブロックが積み上がったり、土手が築かれています。
   発句石と名付けられた岩を越えて、パノラマ台と名付けられた日当たりのよい尾根の先端で昼食。 休息後ちょっと引き返して尾根道を下ります。
 尾根の市道を採石業者と交換して廃道となった地点から山腹をジグザグに下ります。付け替えられた市道 らしいのですが杉林の下の暗い道です。はじめて沢に渡ります。ここから沢沿いに杉林の中を登りますと 直ぐに滝に出会います。
 かなり落差の大きい滝です。流れ落ちる水の右端に3の字が彫られています。水流の中をよく見ると、 中央部から不確かですが「H73」と読めそうです。高さ7.3mのことでしょうか。

発句石 江戸時代末、下荻野村の研屋七衛門 (俳号 芹江)がここで休んでいると鶯が鳴いたので「此の山やこの鶯に人も居ず」と詠む

地元では大滝といい、有認の滝の名もある。高さ7.3m(?)  採石場が拡張され、200mも稜線が下がるとこの滝も危うい。

登山道の終わり、このような立て札が入口から出口まで9基設けられている。 直ぐにゴルフ場内の打ち放しの練習場の脇を通るので注意しなければならない。
















 滝から下ると急に明るくなり、ハイキング道は終わってゴルフ場に入ります。大厚木桜コースの18番と打ちっ放し の練習場の間を通ります。道にはゴルフボールが転がっています。
 このハイキング道は起伏もあり、手頃な長さで稜線を歩きますから視界も開けなかなかよい道です。途中に 八十八体の石仏や発句石などの文化遺産、そして滝があって変化に富んだ道です。運がよければオオタカの飛ぶ 姿が見られるかも知れません。
 出入り口がゴルフ場の敷地に挟まれた市道でちょっと分かりにくいこと。地図に道が書かれていないので始めての 方は歩きにくいかも知れません。国土地理院の地図を準備したのですが道をトレースすることが出来ませんでした。
 入口付近には幾つかの案内板が地元の方によって設けられており、また道も尾根道ですから紛れはないと思います。
詳しい地図は下記に掲載されています。
   http://www.geocities.jp/island_az/index.html

 西山を守る会では、採石業者に稜線の市道を等価交換したことに対し反対運動を続けております。狭い地域の 地縁・血縁の絡まるところで、行政に異議を申し立てることはたいへん困難なことと思われます。
 丹沢を歩く者にとってもこの道は是非保全したいですね。今後の動きは下記URLに掲載されると思います。
   http://www.geocities.jp/tanabe_chiyo/
 そして多くの人にこの稜線のハイキング道を知って貰おうと毎月登山行事をしております。
 12月は19日(日)です。問い合わせは046-241-8990 荻田さんへ。
 一日コースとして高取山、仏果山、経ケ岳、華厳山、荻野高取山のコースも推奨されました。
 冒頭に地元の方にいろいろ教えて頂いたと書きましたが、稜線から眺める風景の解説もあり、また私が降りた バス停の源氏河原は、この地域が頼朝挙兵以来の源氏ゆかりの場所、という具合で地元の方と歩くのは楽しみ倍増 でした。お世話になった方々に心からお礼を申し上げます。楽しい山行でした。

(終わり)

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