丹 沢 通 信

No.71  2004. 5.31.

△tanzawa report

なんとか間にあったシロヤシオ

△top page

シロヤシオ(五葉ツツジ)
遅かったので花が痛んでいる


 毎年この季節になると桧洞丸にシロヤシオを見に登ります。今年はいろいろと都合が悪く、やっと出かけたのが 5月26日です。例年ですとちょうど良い時期ですが今年は花が早いので半分諦めながら登りました。
 結果はシロヤシオをなんとか見られました。でも花は半分落ち、残っている花もよく見ると痛んでいます。

トウゴクミツバツツジ

 もう一つお目当てのトウゴクミツバツツジは満開でした。  昨年、一昨年は花のつきが悪かったのですが今年は良い方で、時期を失したのが本当に悔やまれます。

つつじ新道の展望台から西方を望む
左三角形の山は権現山

 例年ですと、5月下旬の西丹沢の山開きのころがシロヤシオの季節です。今年は山開きの日が30日で遅いこと、 逆に花が例年より10日程早いので今年の山開きではがっかりされている方が多かったのではないかと思います。

 小田急新松田駅を平日7:15に出発するバスは中川行きですが、乗車の時に運転手さんに申し出ると終点の 西丹沢自然教室まで 行きます。平日にも拘わらず25、6名程度の方が西丹沢教室で降りられました。花を見る方が多いのですね。
 ゴーラ沢出合までの山腹の道で家内がオトシフミを見つけました。オトシフミは甲虫の仲間です。 葉を折り畳んで円筒状に巻き込み中に卵を産み付けます。葉が卵を保護し、卵が孵れば幼虫のゆりかごになり、 餌となるのです。初めて教えられたのが3年前で、
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tsuka/hiro/2001616/2001616.html
以後見ていなかったのです。帰途も沢沿いの道で見つけました。

 ゴーラ沢出合で沢の上流を眺めていて、つくづくと夏を感じました。鮮やかな緑の葉と葉が重なり、枝が重なり、 木々が重なりそして沢に沿って山肌が重なって奥行きの深いふかい緑になっています。
 何時もと逆のコースでつつじ新道を登ります。途中展望台に寄りました。この道は何回か歩いているのですが何 時も視界が悪いので す。今日は視界がよく正面の整った三角形の山は権現山と教えられました。地図で確認するとすぐ近くの山です。

 山頂に近づくに連れて下る人と行き交います。ツツジの様子を聞きますと、「シロヤシオはもう遅い、殆どない」 「赤はある」「白もまだまだ沢山ある」と人によって様々で、その都度落胆したり期待をしたりしました。 後で気が着いたのですが、皆さんは無責任なことを言われているのではなく、それぞれの基準と期待に比較して 言われているのです。3年前の花が多かったことを基準とすれば今年は花が少ないということになるかも知れません。
 http://www2s.biglobe.ne.jp/~tsuka/tanzawa/vol-3/025.html(参照下さい)

桧洞丸近くの木道脇の巨大な株、3本の木が生えている。


 桧洞丸山頂は30人程のひとが休んでいました。平日ですから多いです。昼食中に曇り、風が冷たくなりました。 下山の頃は一時薄いガスがかかりました。帰途はつつじ新道でなくテシロの頭、石棚山から箒沢公園橋を目指しま した。石棚山までは緩やかな起伏の尾根道で行き交う人がたいへん少ないのです。時々赤紫のトウゴクミツバツツジの木が 現れ目を楽しませてくれます。喬木の下の道は見通しも良く、気持ちのよい道です。ヤブ沢の頭までは順調でした。
 ここからの下り道はこたえました。急坂を岩や木に掴まりながら下るので すが足場の悪い処が続きます。鎖場を過ぎると抉れた急斜面で掴まるものもなく、滑らないように変に力むせいで しょうか。すっかり疲れました(帰途は全く休憩しなかったのも疲れた理由かも知れません)。

鹿柵の内と外、下草が全く違う


 箒沢公園橋のバス停で縁石に腰を下ろして一息、家内も疲れたというのです。何時も私より頑強 な家内が疲れるのですから私が疲れて当たり前です。
 間もなく男性2人のパーティが同じ道を歩いてきました。聞きますと私達より1時間も遅いバスで来て犬越路 から桧洞丸を経由して来られたということでたいへん健脚の方です。その健脚さんが「あの下りはきつい、沢が見え たらほっとした」とのことです。
 いつもは帰りのバスのことも考えて逆コースを歩いているのです。急坂も下りより登りが楽ですから箒沢公園橋 −テシロの頭の道は登りに使われるのが賢明です。
 なおこの健脚さんは最近宮ケ瀬から丹沢三峰、大倉尾根と歩かれたそうで、ヤマビル 2匹に危うくとりつかれるところだったそうです。ヤマビルの季節でもありますね。皆さんもお気をつけ下さい。

 今回見たトウゴクミツバツツジは、葉と花が一緒に出ている木と、花だけの木の2種類が観察されました。 後者の花が鮮やかです。前報でもご案内しました上野松坂屋の夏山相談室で8/28に尊仏山荘の立花さんに伺い ましたら場所によって木によって花芽の多い木とそうでない木の違いではないかとのことです。

山道で最初のツツジはヤマツツジ

桧洞丸手前の道、喬木が高くそびえ立つのは美しい

オトシフミ、撮影は失敗です


(終わり)

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