丹 沢 通 信

No.63  2003.12. 6.

△tanzawa report

表尾根、ほか

△top page

書策小屋前で食事しているグループの前で、左はスイス在住のガイド柿沼さん


今回は静かな表尾根の山行、大山諸戸尾根の失敗、それと読者からのお便りです。
昨年ドロミテ山塊などアルプスに行きました。(http://www2s.biglobe.ne.jp/~tsuka/hiro/2002820/2002820.html)その時お世話にになった現地のガイド役の柿沼さんとは3年来のおつき合いです。年末に一時帰国されました機会に12/4(木)、丹沢をご案内しました。

秦野駅からヤビツ峠行きバスは平日ですが満員です。
ヤビツ峠から表尾根を登り、塔ノ岳から大倉尾根を降ります。朝は晴れて、バスからは富士山が見えたのですが歩き出す頃は曇りでニノ塔では富士は雲の中です。以後降りるまで曇天でした。幸いに風が殆どなかったので歩くのには快適でした。途中で会ったハイカーは十数組、適度に行き交いました。営業している山小屋は尊仏山荘だけでした。
道筋も山腹も冬木立でマユミだけが彩りを添えています。枯れ木の中に所々鮮やかな緑の塊がありますがアセビで数cmの朱茶色の花芽をつけています。初冬の静かな風景です。
鹿は書策小屋前のベンチで1頭、塔ノ岳山頂で2頭見つけました。往時ですと食事中に鹿が寄ってきて餌をねだりましたが、この頃は適度の距離をおいていますね。近くで見ると毛がふさふさしていて当たり前ですが既に冬支度です。

柿沼さんにとって、丹沢は話に聞くが実際に登るのは初めてです。丹沢山塊が大きいのに認識を改め、来年は蛭ケ岳を目指したいと、悦んで頂けました。

大山北、ミズヒの頭からの下りの尾根のモミジ


次は大山から諸戸尾根の失敗のことです。第62号で11/17の北尾根山行を報告しましたが、この道を勧めて下さった方のもう一つのお勧めが諸戸尾根です。大山山頂手前から西に降りる道がありますので、多分この道が尾根道と思っていました。11/22に家内を連れてこの道を進みました。広い尾根で木の枝に付けられた赤いテープを頼りに進んだのですが、最後のテープの先がブッシュで左右に踏み跡らしいのが見えないのです。南北の尾根から間違いないと思われるのですが安全を期して引き返しました。
再び大山の道を辿り北尾根に入りました。この道は前週に歩いた道ですがメールマガジンにも書きましたように気に入りまして家内にも見せたかったのです。
前回は初めての道ということで道を辿るだけで精一杯でしたが今回は多少余裕があります。 稜線や尾根の木々は殆ど葉が落ち、黒々とそびえる木の幹の間から紅葉が鮮やかです。前回は雑木かと思っていたのですが全てモミジでした。
また前回一ノ沢峠とミズヒ沢への分岐近くに「御料林境界」と書かれた低い石の標識云々と書きましたが、御料局境界点の誤りです。
最後に県道に降りるとき、尾根道と山腹の道の二つがあります。前回は途中で会った方の助言で尾根道を通りましたが今回は 山腹の道を降りました。こちらの道はお勧めしません。
県道を歩いて諸戸に着きますと左に大山登山口の標識が掛かった道が見えます。次回はこちらから登ってみようと思います。
青山荘からヤビツまで登山道をとります。家内が先を歩きますが全然迷わないのです。27分で着きましたので地図の25分は妥当でした。前回は迷って時間が掛かりました。

蛭ケ岳山荘代表の杉本憲昭さんから「地蔵新道」についてメールを頂きました。 許可を得て掲載します。長文になりますがご参考になると思います。
この地蔵新道は昭和30年代より作業道路としてつくられた。林業の終了と同時に忘れられた登山道となる。この度、神の川ヒュッテと蛭ケ岳山荘の依頼により、地元藤野山岳会会員の外山雄幸氏の協力によって、丹沢山塊においては最もバリエーションに富んだ登山道として復活した。
(初級者の利用は不可)

神の川園地より神の川林道を40分歩くと広河原に着く、昭和30年代まではこの周辺は原生林が覆う秘境の地で、いろいろな動物が数多くすみかとしていた。 林道の開発に伴う災害等で、この広河原は一大コンクリートの要塞と化してしまった。
この林道よりダムサイトへ下降し、金山谷に沿い逆行し、15分歩くと魚止めの滝の手前の岩水沢と小谷の間のガラ尾根へと取り付く。この取り付きは古いロープが垂れ下がり、新しいロープも張られているが、足元に気を付けて急登をロープに沿い登って行く。
やがて登山道はゴツゴツしたジグザグの登りとなり、ようやく造林小屋跡に到着する。この小屋跡は平坦地となっており、往時の生活の跡がうかがえる場所でもある。
この小屋跡を過ぎると間もなく巨木の樅などの黒木が林立し、この木立の中を過ぎると間もなく岩陵帯の狭い尾根へと取り付く、この辺りになると雑木となりシロヤシロなど見ながら小さなピークに到着する。ここが第1峰である。
それを過ぎると小谷側(右岸)が切り立っているのでロープに従って歩くと第2峰へ着く、ここまで来ると眼下に岩水沢が大きく蛇行し、広河原林道の鉄橋が手に取るように見える。やがて丹沢の山の中では一番大きく大人2人分もあろうかと思われる五葉松の峰につく、第3峰と標した指導標に沿って行くと更に急登をよじ登るとスラブ状になったカニの横這いに達する。ここのところは岩水沢左岸の詰めに合流するところであり、ここが第4峰である。
吹き上げ屏風を乗り越し、花の群生地を過ぎると「八方睨」と呼ばれる第5峰に着く。ここ眺めは360度で、すぐ前の蛭ケ岳や桧洞丸や大室山の眺めは実に素晴らしい。やがて登山道を10分程登ると「鹿落とし」と言われるところに出る。
岩水沢に深くえぐられた場所を慎重に通過すると、もうそこは地蔵平の稜線となる。


前回の62号で大山北尾根の山行を配信しましたが、相模原の渡邊さんからメールを頂きました。 このルートの山行に役立つと思いますので、お許しを得て概要を掲載します。
数年前に煤ケ谷から物見峠、一ノ沢峠、大山北尾根、山頂とあるかれました。 本厚木の始発バスに乗り、大山山頂に着かれたのは3時半過ぎ。 三峰山への途中の物見峠への分岐から物見峠までは斜面のトラバースで 崩壊地の連続で肝を冷やす。
(中略)
「黒岩」で対岸に渡り、斜面を林道まで登ります。林道の反対がわに、 急な階段道があります。これに取り付いて少し登ると、一の沢峠に出ます。 一の沢峠には「大山方面」の標識はありません。南へ伸びる尾根が大山方面です。
(以下略)
松隈さんのCD「丹沢の情報データ」をご紹介したところ、十数人の方から照会を頂いたと報告しましたが、その後30名を越えたとのことです。照会は下記へ
matsuk@edd.ts.fujitsu.co.jp
メールだけではなく郵便でも照会できます。 〒257-0045 秦野市桜町1−8−15 松隈 豊
(終わり)

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