丹 沢 通 信  No.56  2003. 9.10.
三ノ塔に涼しい風、久しぶりの富士を見て
三ノ塔からの富士

053  しばらくご無沙汰しました。No.55で鍋割山の報告をしましたがその後6/29に高尾の小仏峠から明王峠、相模湖のコースを歩いてから都合で山行を控えざるを得なかったのです。9/6(土)やっと足慣らしでヤビツ峠から三ノ塔、烏尾山まで歩いてきました。

 秦野駅ではヤビツ峠行きのバス待ちで交番前まで並ぶ長い列が出来たところで臨時のバスが定刻前に出発です。このバスの運転手さんが面白い方で車内をわかせます。峠まで直行で8:45に着きます! と運転手さんが宣言されたましたが正確には44分! ここからは大山に行く人が大勢でした。

 富士見橋までの舗装道路にはタマアジサイがまだあちこちに残っておりました。沢山の花をつけたキバナツリフネソウが1株だけ見られました。富士見橋の少し先からいよいよ山道です。ススキが穂を出していますが未だ蕾で鮮やかな茶色の穂はしなやかに揺れていました。
 二ノ塔の途中で、後ろは大山

二ノ塔までは約1時間半、一気に視界が開けます。山頂には十名余。丹沢からの富士は久しぶりでした。時々日が射しますが涼しい風が気持ちよく、ベンチで腰掛けていると時間の経つのも忘れます。家内が始めて買ったというハニーマーコットオレンジ(豪州産)を食べます。皮が固いのですが甘いオレンジです。

 三ノ塔までは地図では10分ですが17分かかりました。2年前、4年前も同じくらいの時間です。三ノ塔では山頂南側の土留めの段に座り涼しい風に吹かれながら視界の広がりを楽しみました(上に掲げた写真参照)。西の方には直下に見える烏尾山と三角屋根の山荘、大きく右から左の弧を描いて登る行者岳、新大日を経て塔ノ岳への尾根道が見えます。
三ノ塔からの下り道の岩場で咲く花、名は?

 三ノ塔から烏尾山へは急傾斜を下って少し登ります。この下り道の岩陰で白い花を見つけました。何しろ花の少ない時期ですから目立ちます。名は分かりません。所々でノコンギクらしい花も見かけます。

 烏尾山では昼少し前でしたがここで昼食。富士は山頂が雲の中でした。ベンチでは日が陰っていれば快適です。ゆっくり休んで下山です。下山道は杉や桧の樹林帯に中を下ります。倒木もなく手入れのよい林が続きます。烏尾山から下り35分程で下から登る数パーティに会いましたが上までの時間をそれぞれから尋ねられました。このグループ以外では行き交う人も、追い越して下る人にも殆ど会いませんでした。
林道脇のタマアジサイ

 新茅山荘へ下る直前で私がとんでもない失敗をしました。数条の道があるものですから傾斜の緩やかな道を選んでいるうちに先を行く家内を見失ったのです。尾根を急いで追いかけたのですが道らしきものがなくなり、迷ったことに気づきました。道は右手側(西側)にある筈ですが急傾斜と密林で抜けられません。新茅山荘の南側の林道に下る覚悟を決め、なお尾根を下り、樹木がやや疎らになったところで右の傾斜を伝い、涸れ沢に降り、沢伝いにくだりました。2段の堰堤の先に林道が見えたときはほっとしました。堰堤の梯子を後ろ向きに降りていると、「ここに降りたの」という家内の声が背後から聞こえます。林道におりて場所を聞くと新茅山荘から2-3分のところです。
 家内も私が道に迷ったことを知り、少し待ったが下って新茅山荘の下の林道で会うことを期待し、私は林道に降りてから新茅山荘まで戻る予定でした。堰堤で偶然会ったのはたいへんな幸運でしたが、お互いに相手の期待通りの行動をとったこと、万一行き違ってもバス停で待てばよいという判断、時間的な余裕があって慌てなかったのが良かったと後から感想です。迷いようもないところで道に迷うのは緊張に欠けていたのです。久しぶりの山歩きは道に迷うというオマケつきでした。

次は松本さんという読者の方からの連絡です。

丹沢通信 No.55でふれておられた鍋割山荘横のサラサドウダンツツジについての情報です。6月14日に登った時は既に地表に紅色の花が沢山落ちていて殆ど終わっていました。 その時お会いした方の話では1週間前(6月7日)はいつものように見事に咲いていたそうです。
なお蛇足ですが、5月30日にサラサドウダンの色変わりで花が白いシロバナフウリンツツジを塔から尊仏土平へ向かってちょっと降りたところ(水場の下)で見ることが出来ました。
 来年は間違いなくベニバナサラサドウダンと教えて頂いたシロバナフウリンツツジを見にゆきましょう。
松本さんお便りをありがとうございました。

 6月末に高尾にゆきましたが、明王峠の茶店の前の花壇で多分茶店のご主人でしょうかユリを植えている方がいました。約25cm角の金網を通して、金網ごと植え込んでいるのです。伺いますとササユリで、球根を猿が掘るのを防ぐためとのことでした。丹沢からヤマユリが絶滅(?)したのは鹿のせいと思っていたのですが、猿も犯人かも知れません。
来年の明王峠茶店前の花壇が楽しみです。
 しばらく丹沢通信をお休みしましたがシーズン到来で再開します。これからも宜しくお願いします。

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