丹 沢 通 信  No.55  2003. 6.24.
 梅雨のあいまに鍋割山へ、ニシキウツギの花盛り
サルナシ(猿梨)の雌花

053 天気予報が変わったのでそれ! とばかりに21日(土)に丹沢へ行きました。 何処に行こうかと考えたのですが昨年6月14日に登ったときに見たウツギの 白い花と、鍋割山山荘横のサラサドウダンツツジの見事な紅色の花をを見たい と思い鍋割山にしました。

渋沢を6:48の始発バスは長蛇の列です。梅雨のあいまですから皆さん同じ ことですね。バスに乗り切れないのではないかと心配したのですが全員乗車、 バスの容量は大きいと再確認しました。

大倉のバス停で朝食、外の縁石に腰掛けてツバメの乱舞を見ながらです。以前 は猫が2−3匹いて食事中の人に寄ってきましたがこの日は猫不在の日です。

7:22の大倉出発、二俣8:42。ここで昨年見られたウツギの花は盛りを過ぎてい ました。後沢乗越9:34、ここでコーヒーブレークではなくてならぬここでオレ ンジ休憩です。
ニシキウツギ(二色空木)

ここからの登道にはニシキウツギ(二色空木)がたくさん見られます。赤い花が 道に落ちています。上を見ると白、黄、赤の花が見られます。咲いてる花だけ 見ていては分からなかったのですが、このウツギの花は白から赤に変わって落 ちることに気がつきました。黄色の花は少ないので時期は短いのでしょうが、 白の前か後かは分かりません。

ニシキウツギの横に五弁の白い花が見られました(写真上)。そばを通る人に尋ねたらマ タタビの仲間でサルナシ(猿梨)と丁寧に教えていただきました。今回の山行で 一つ賢く(?)なりました。

尾根道を登ると西方の視界が開けますが富士は見えませんでした。鍋割山山頂 (11:06-11:48)の草原で昼食を取りました。当てにしていた小屋脇のサラサドウ ダンツツジは一輪も花をつけていません。花期が終わったとも思えませんが。
鍋割山近くのフタリシズカ
金冷シ(12:55)から大倉尾根を下ります。花立山荘(13:08-20)でかき氷の誘惑に 勝てません。それからは見晴小屋手前のベンチでオレンジ休憩。下に降りて野 菜の無人スタンドを巡って15:28頃バス停着。38分のバスで帰りました。
大丸近くの尾根道で見つけた小さな花、名は未詳
晴れたり曇ったりの天候で歩くと暑いのですが空気はやや冷たく快適な山行で した。山はすっかり夏の緑です。

前回(No.54号)で三ケ木〜青根間の土・休日バスの運行停止に対して、津久井町 と県に働きかけることを提案しました。私の要望を県知事にメールで伝えまし たら6/18に回答がありました。

前半は現状の説明で、登山者が利用出来る経路の案内が以下のようにありまし た。

(前略)
ご提案の趣旨を改めてバス事業者にお伝えいたしますが、現状で は、登山者の皆様には、東野からやまなみ温泉経由で藤野駅に至る 路線(藤野町営バス、樺テ久井神奈交バス)や、鳥屋から三ヶ木経 由で橋本駅に至る路線(神奈川中央交通梶j等、他のバス路線の活 用等をお願いいたします。
(後略)

代替路線バスを調べて下さったのは誠意と思います。しかし鳥屋は東丹沢で問 題の場所から離れています。津久井神奈交バスはHPの路線が読めないのです が東野まで行けるなら助かることになります。
バス路線維持には地方自治体に とってたいへんな負担と思います。

厳しい現実から離れ、こんどはほのぼのとたお便りです。
広島の久井さんという読者からのメールで、お許しを得て掲載します。

私は現在、広島県福山市に在住の49歳の中年自営業者です。生まれ育っ たのは、この町から西のほう、尾道市の隣町 三原市です。丹沢を知ったの は小学生の高学年の頃に溯ります。学校の授業で、風船に手紙をつけて飛ば すような内容のことがあり、それをみんなでやってみましょうってことにな ったのです。
田舎町のこと、空へ飛んでいく風船なんて、普段はどこにも売ってもいなか ったのですが、丁度町のお祭りの時期。屋台で、空へ舞い上がっていく風船 を売っていたのです。 クラス全員が、思い思いの手紙をつけて風船に縛り付けて空へ放ちました。
どれくらいの期間が過ぎたかは覚えていませんがある日、見知らぬところか ら、見知らぬ手紙が届いたのです。 住所は神奈川県愛甲郡となっていました。I.S.さんというおじさんからでし た。丹沢の山の中で、ほとんど字の消えかかった手紙の付いた風船を拾った との事。そう、私が飛ばした風船、そんなところまで飛んでいっていたのです。
昭和47年、大学へ行くために上京。丹沢を訪れるチャンスは、数え切 れないくらいあった筈なのですが、逸してしまいました。その後、16年間 東京で暮らしていたのですが、とうとう丹沢にも行くこともなく、I.S.さん ともお会いすることすら無かったのです。季節のご挨拶すら、いつの日から か途絶えてしまいました。
こちらに帰ってきて、三十過ぎからアウトドアに興味を持ち始め父の友人の 山男(詩人で故人)の影響もあって、山にも興味を持ち始め、それよりなによ りひと年取って、妙に山への思いが強くなって来ている次第です。
そんな訳で、小学生の頃から聞いていた丹沢という山の名前、目下、不景気 風邪(しかも、随分長く患っています)で、私のやっている飲食店も、あっ ぷあっぷの状況。 でも、山への憧憬は相変わらず。いつか、少しでも余裕ができたら是非、丹 沢を訪ねたいと思っています。
ながながと、下手な文章にお付き合いさせて申し訳ありません。
丹沢通信、毎回楽しみにしておりますよ。山が、これ以上荒れないことを祈 っております。
小学生が風船で図らずも繋がった丹沢との交信、帰郷後始めたアウトドアから 丹沢への憧憬がよみがえる・・・なにかジーンとしたものを感じますね。

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