丹 沢 通 信  No.47  2002.12.18.
高尾山・・・シモバシラを尋ねて
雪ではありません、シモバシラです
前回の46号で、シモバシラノ木の情報があったら教えてください、と書きましたら早速読者から情報を頂きました。
岩崎さんからです。(行替えしています)

−−− 以下引用 −−−
シモバシラノ木というのは、日本特産の多年草シモバシラのことかと思います。このシモバシラのことなら、念願かなっ て10月4日、高尾山のモミジ台と一丁平の間で、何カ所か群落を見ました。本番に備えての下見でしたが。
植物にくわしい知人によると、陣馬高原下から登ったすぐのところ(私は行ったことがないので、具体的な場所はわかりません)に、高尾山よりも大きいのがあるとか。写真をとるなら、陣馬高原下からとか。
今月中旬以降が、シモバシラ(霜柱)の見頃とか書かれていますが、私も三脚をかついで出かけるつもりです。朝早く行かないと霜が解けて・・・と心配したら、「そんなに簡単には解けないよ」とは知人の言でしたが、どうでしょう?
−−− 引用終わり −−−

シモバシラは木ではなく草なんですね。植物図鑑を見ますとシソ科の植物で葉の生え方、白い花房の姿はシソに似ています。

以下図鑑から、
 山地の木陰に生える40-70cmの多年草。・・・冬になると枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるのでシモバシラの名がある。と書かれ氷がついた写真も掲載されていました。

高川山で聞いた話を補足しますと陣馬高原の茶店のご主人が撮影した太いシモバシラの写真が店に飾ってあるそうです。
岩崎さんの話に飛びつくようにして山の仲間の安達さんを誘い、12/14に陣馬高原下から登ることを予定しました。
そしたら、12/9の大雪です。岩崎さんに問い合わせたり、八王子市役所の観光課、高尾山のビジターセンターに照会しましたら、雪を被っては駄目ですねー、とのこと、当たり前ですが。

安達さんとは予定をキャンセル、でも次回の様子見のつもりで私一人で12/14(土)に高尾山に登りました。積雪の様子が分からないのでいつでも引き返すつもりで。

山頂近くから城山にかけては雪道です。もしかしてシモバシラが見られるのではないかとかすかな期待で左右をキョロキョロ。そしてモミジ台と一丁平の中間の鞍部で南側から来られた女性の二人連れに聞きましたら、雪でなければこの付近なんですよ、とおっしゃいながら北斜面を覗きますと、なんと幸運にも木の下の浅い雪の上にシモバシラが生えているではありませんか。
雪中に見つけたシモバラ

このご婦人方のお話では、雪が融けて再び冷えれシモバシラができるそうですが、きれいなシモバシラは雪が降るまで、バームクーヘンみたいなシモバシラができるが、今年は駄目でしょう、とのことです。
ここ以外ではシモバシラを見かけなかったのでたいへん僥倖だったと思います。

このご婦人方、電話で応対された市役所の男性の方、ビジターセンターの女性の方、皆さんシモバシラに詳しいのでびっくりしました。私が無知だけのことかもしれませんが。

同行予定だった安達さんが12月初旬に丹沢の姫次から焼山に歩いて、避難小屋が過ぎたあたりで見つけて撮影したシモバシラの写真も下に掲載してあります。

岩崎さんから教えて頂いたHPでは東京都心のシモバシラの写真が紹介されています。

http://www1.odn.ne.jp/~aab87210/f-essay57.htm
−>皇居東御苑花だよりの写真

霜柱(こちらは地表に生える氷柱の方です)について小冊子がありました。割合簡単な幾つかの実験から、
1.地中の水分が霜柱の原料で空気中の水分が付着して凍るのではないこと。
2.霜柱の成長は放熱の方向(寒気に向かって)、従って地表では上向き。
3.地表の土質で本質的なことは粒子の大きさで、特定の粘土鉱物とか有機物の
 存在とは無関係なこと
などを検証しております。

戦後の物資のない時代で粗末な小冊子でしたが、これを読んで昆虫や植物の世界から物理の世界に目を広げてくれた、私にとって貴重な文献でした。
シモバシラの枯れた茎は毛細管現象で地中から水分を吸い上げ、茎の表面が霜柱の成長に適した細孔組織なのでしょう。

話は高尾山行に戻りますが高尾山頂前の尾根道で一カ所アイスバーンになっていました。ここで軽アイゼンを装着しているグループがいましたので私も履きました。この山行でアイゼンをつけていたのはこのグループ以外では一人だけで、この方は軽アイゼンではな12本(?)爪の本格アイゼンです。

雪にも負けず氷にも負けず大勢の登山者でした。城山に至る上り道では運動靴の学生が走って上り下りです。アイゼンを履いているのが恥ずかしいくらいでした。高尾山頂、城山山頂では暖かい日射しの中で休憩している人がいっぱいでした。

当日は視界が割合よく大見晴台からの富士山はきれいに見えました。隣で写真を撮られている方のお話では条件がよければ南アルプスまで見えるそうです。左手前にきれいな三角の大室山が見られます。

城山では雄大な富士を前に昼食をしましたが薄くもやがかかり、雲も少し浮かんでいました。関東、中部地方では何処からでも位置の指標となる富士が見られ羨ましいと関西の方が言われていたのを思い出します。


前の46号で秀麗富岳12景のことを書きましたが読者から写真が掲載されている次のサイトを教えて頂きました。どうもありがとうございました。

下記の大月市のHPをアクセス下さい。
地図と写真入りで十二座からの富士山の景色が楽しめます。
http://www.city.otsuki.yamanashi.jp/fu12/index.htm
JR猿橋駅にも12景の大きな写真が飾られています。大月市に照会しましたら市が飾っているとのことです。

情報をお寄せ下さった読者は11月には12景の山を踏破されています。
これからは視界がよく富士がきれな季節です。私も一つづつ歩きたいと思います。
安達さんが丹沢で撮影したシモバシラ富士の左三角の山が大室山
富士の右下に相模湖

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