丹沢通信No.129  2009.6.4. △top page
不老山のサンショウバラ △tanzawa report

 6/1(月)に不老山に行きサンショウバラを見てきました。
 湯河原の幕山で、葉はサンショウ、花はバラの大きな木を見てびっくりし、帰ってから図鑑を見てサンショウバラ と知ったのは2年前です。それから気になっていたのですが昨年西丹沢行きのバスで乗客の会話から 不老山にサンショウバラが多いと知り今年出かけました。

 御殿場線で駿河小山で下車、東から迂回して生土(イキド)地区に廻ります。道をちょっと間違えたので 富士紡の工場横に出て犬を散歩させている方に道を尋ねました。この方のお話では明治時代に 絹織物工場として創業され、最盛期は7千人余の従業員がおられたそうです。今はスポーツ飲料の会社に 貸し出され検査と配送が行われているとのことでした。
    ↑林道から県境尾根登山道入口(右)へ
 尾根道に入ったところの道標→
神縄断層 左側が本州側で凝灰岩、右が伊豆半島側で礫層で下側はブロックで土留め

 生土から林道「生土不老山線」を行きます。国道246号線の高架下から西側の尾根道にも出られますが、 「神縄(カンナワ)断層」を見たくて林道を行きます。林道は土砂の流跡がひどく歩きにくい道です。
 小山町教育委員会の建てた案内板によれば断層は1500万年前に北上してきた伊豆半島と本州との衝突の現場とあります。 帰ってからWebで調べますと「ユーラシアプレート」「北米プレート」「フィリッピン海プレート」の丁度交わる地域 であり、「プレートの衝突境界」がこの辺りから糸魚川方向に本州を横断しております。

 断層から30分余歩き、林道から外れて県境尾根の登山道に入ります。3日ほど雨が断続的に降ったので泥濘を 覚悟して来たのですが、地面は火山地帯に見られる砂地で水はけがよく問題ありません。この尾根道はやや急坂も あり、起伏もあります。両側は杉や檜林ですが尾根だけに風通しはよく半袖では少し寒い程でした。

 突然サンショウバラが現れ、その直ぐ先が三叉路で金時公園経由駿河小山駅への道と不老山山頂への分岐です。 この分岐付近のサンショウバラが一番きれいでした。
 標高928mの不老山山頂は開けてベンチも置かれて目前には 小さな木ですがサンショウバラも咲き、絶好の休憩場所です。しかし雨の中、 早々に退散しました。先の三叉路に戻る途中から世附(ヨヅク)峠に下ります。
 この日は予報では晴れだったのですが朝から曇り、途中から雨も降り出しました。途中まで 全く人影がなかったのですが山頂手前の三叉路から一人、二人と登山者に会います。世附峠までの下りは杉林の 中、急坂が続きますがここでも単独行の方にニ、三度か行き交いました。世附峠に下ると明るく開けて大勢のグループ の方達が昼食中でした。ここのサンショウバラは終わりに近くなってます。

登山路の合流点、町が建てた手前標識の上には白い金時の像がついている。この付近のサンショウバラがきれい

  花は赤から薄赤までいろいろ

世附峠のサンショウバラ、花びらがたくさん落ちている→

 湯船山方向から下ってきた方に聞き、「樹下の二人」に向かいます。小さな坂を登ると前方にWebで見た 木があり、その下に大勢の人が見えます。「樹下の二人」です。 ここは低いピークですが開けております。天気が良ければ視界が良さそうです。ここでも大勢のグループが 昼食中でした。
 この少し先きに「サンショウバラの小道」という行き止まりの脇道があり、立派なサンショウバラが ありますが、この一帯の花は終わりです。来るのが10日程遅かったのでしょう。またサンショウバラの幼木 も植えられ、将来はサンショウバラの園になるのでしょうか。雨も止んだのでここでやや遅い昼食です。
 世附峠まで戻り帰路は林道「湯船線」で降りました。途中「不老の滝」もありますが約2時間の林道 にはうんざりです。山口橋からは谷が開け緩やかな斜面に田畑が広がり、家々も新しく豊かな山村風景です。 この斜面から下ると小山町の市街地になります。

  ↑「樹下の二人」の台地

         不老の滝→

 サンショウバラは世附峠、樹下の二人では終わりに近く、不老山山頂と山頂手前の三叉路合流点付近が盛り でした。蕾も多いのでまだまだ見られそうです。  ここに行くには県境尾根の道が良いと思います。
生土の国道246号線高架下からの尾根道に入れると前に書きました。 この道はは国土地理院の平成14年発行の地図にありますが2002年(H14) 発行の昭文社の登山地図では途切れています。尾根道で見た案内標識によれば、「不老山を愛する会」が 平成17年に開拓したとありますが、多分旧路を復旧されたのでしょう。山頂からは神奈川県側の山市場 (棚沢キャンプ場)への道もあります。
 今回の山行では、電話での照会や地図を送って頂くなど、小山町観光協会にたいへんお世話になりました。 ありがとうございました。
 帰路、町に入ってですが、書類を持たれた事務員風の女性から目礼をされたことが2回あります。  協会の対応、往路林道に出るまでに親切に道を教えて下さった方など、外来者に親切にして下る土地柄と 感じました。

 高尾ビジターセンターのYさんと読者のIさんから、前回の丹沢通信で私が見つけた珍しい花の柄が、 幼虫が寄生して出来るものとご指摘して下さいました。重ねてお礼を申し上げます。

丹沢通信のWeb頁で季節別索引を夏ヴァージョンに変更しました。ご覧下されば幸甚です。
(終わり)

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