丹沢通信No.93  2006.1.26. △top page
高柄山は低山ながらタフな山 △tanzawa report

 日が経って間が抜けた挨拶ですが、明けましておめでとうございます。今年も丹沢通信を宜しくお願い申し上げます。
 約1ケ月ぶりの山行となりますので足慣らしのつもりで低い山を選びました。JR中央線の四方津と上野原の 南に横たわる高柄山です。 コースは四方津駅、大丸、千足峠、高柄山、新矢ノ目峠、御前山、上野原駅です。
大丸山から高柄山を望む 稜線がぶれて見えるのは稜線上の木立の梢
 昭文社のエリアマップ「高尾・陣馬」で調べますと5時間半、昼食などの余裕と、日の暮れの時刻、 そして始めての山ですから安全を見て遅くとも午後3時半に上野原着の予定で計画しました。
 立川からの列車は平日のせいかガラガラです。天候は雨上がりの曇り、四方津駅からの道は私一人、 案内標識に導かれ桂川を渡り約30分で山道にかかります。  途中は畑が続き家屋が点在しますが、新築の家もあり、廃屋もあります。立派な瓦葺きの旧家が倉庫として使われて いるのを見ますと都会の住人から見て複雑な気持ちです。
 落ち葉の積もった登山道から尾根道にはいると道脇に石仏が2体ありました。1体は寛政六年とはっきり読める きれいな石仏でした。
 その先に、武田信玄休息の場の松という伝承の立て札があり、地元川合地区の手によって若い松が植えられて いました。松の樹命を考えると何代目の継承でしょうか。
画面手間、尾根道の木が伐採されており、その左前方は林道工事中で重機が稼働している、 右斜面は被覆され、その右上の尾根にハイキング道がある。手前伐採された切り株の先にロープが張られ、迂回路 の標識がある登山道で見かけた石仏
↑斜面に横たわる石仏
→寛政六年と書かれた石仏
 駅から約2時間、大丸の手前で林道工事により迂回します。急坂の尾根を登ってその先の急な下りで 元の登山道に合流します。
 この先が大地(おおち)峠と高柄山の分岐、こから急坂を登ると大丸山で標高は730mで高柄山とほぼ同じ。
 高柄山を目指して下ると再度ハイキング道の迂回路に入り、工事の進んだ林道の上 にでます。林道に下る階段が設けられており、林道を30mほど進むと右に登山道があり下ります。
 長い急な下りの後、更に昇降を繰り返して千足峠。更に昇降を繰り返して駅から3時間余で高柄山にやっと到着 です。標高733m。
高柄山山頂、後ろ姿は先客の婦人
三等三角点赤い祠

 山頂にはすでにご夫婦の先客がいました。挨拶後、道を確認して先に行かれました。山頂には低いベンチが3脚 置かれ、周囲は木の間からの展望です。1994年発行の案内書では2基の祠があると書かれていますが、2000年発行の 地図に付属している案内書では赤い祠とのみ書かれています。赤い屋根の祠1基は現存しています。ここで昼食休憩。
 空が暗くなり遠方の山にはガスがかかってきました。天気予報では下り坂です。急いで下ります。 ながい長い下りが続いて矢ノ目、そこから登って四阿のある新矢ノ目峠に着きます。
 ゴルフ場建設のためつけ替えられた登山道はゴルフ場の外縁を巻くように急坂を沢に降り、また急坂をジグザグ に登ります。登って間もなく御前山への分岐になりました。
 地図では御前山の手前から上野原に下る道になっていました。ところが御前山への道がついていたのです。 時間に余裕 があること、天候も回復してきたので御前山を目指します。道は急坂で両手も使いました。登り切った尾根から から少し先に山頂がありました。標高484m。上野原の市街が一望です。直下に栃穴御前山、 西北に四方津御前山がありますが確認できませんでした。
 下り道はやや急坂で滑りやすく、終始ロープを頼りました。道の最後は2mほどの段差でここで靴も手も泥まみれに なりました。降りたところが地図に示された墓地です。上野原駅手前で桂川を渡りますが、泥靴で電車に 乗るのは憚れますので桂川の河原におりて靴を洗いました。
御前山山頂、上野原市街が一望
御前山山頂の石祠山頂から少し下がったとこの石祠


 高柄山は標高は低いのですが結構タフな山です。高柄山までの前半は起伏が多く、国土地理院の地図でも尾根には 小さな突起が沢山書かれています。後半はただただ下り、ゴルフ場 を迂回する道が急降、急登でした。御前山は付録みたいなのもですが上野原市街が一望できます。
 扇山や九鬼山に登ったとき登山道入口までの案内標識が少ないと書きましたが(No.58,45)、今回の山行では山中も 含めて案内標識は充分ありました。標識を整備された上野原町にお礼を申し上げます。

 大丸山の前後の林道工事について山梨県庁政策秘書室広聴広報課に照会しましたところ、 担当部署の森林環境部治山林道課の担当者から当日のうちに回答を頂きました。県庁内の連絡、 回答の作成など迅速・的確な対応には感謝します。 以下質問と回答です。

1.この工事はいつ頃完成するのでしょうか。
迂回路は相当踏み固められているようで、かなりの期間を経ているように想像されますが。
回答:ご照会がありました迂回路については、以前からの登山路だと思われます。
迂回路の表示看板は、工事中の林道を登山者の皆様が通行して危険が及ぶのを避けるため注意看板として 設置しています。今回の登山で林道工事と交差した部分に関しましては、平成18年中には通行可能にな るものと思われます。

2.工事完成後の林道と登山路の関係はどうなるのでしょうか。
他の地域で見られるように林道のある区間が登山路の一部となるのでしょうか。
回答:林道と登山路の交差部分は、登山者の皆様に支障がないように、 上り口や下り口を設けており、従前の登山路は使用可能です。添付しました地図を参照して頂くと分ると思います が、中央線四方津駅方面から高柄山方面へいかれる場合、現在工事をしております部分の 林道が完成しますと、今ある登山路と併せて使用可能となります。
なお、すでに完成している部分の林道については、台風等の気象条件や崩落等により通行 止めとなる場合がありますので通行する際は道路管理者の大月市・上野原市に確認をお願 いします。

3.林道工事は何処から何処までなのでしょうか。
回答:現在工事中の林道富士東部(北)線が、全線完成しますと 上野原市秋山尾崎地区と大月市梁川地区を結ぶ地域住民の生活道、地域の森林環境を守るための道となります。
(注:今後の工事予定区間も含めた地図も送って頂きました。原図の著作権の問題もあり、HPには掲載しません。)

 もう一つ登山道の情報です。
 今回の山行で大丸と高柄山の間に千足峠があります。ここに千足地区から四方津に向かう標識があります。 高柄山の先客は千足峠に戻ってこの道を予定されていたのですが、地図には危険のため通行禁止とかかれてあり、 結局上野原に向かいました。
 気になりまして上野原町に照会しましたところ、翌日に次のような回答を頂きました。
過去に、千足峠から少し下った所で滑落事故があり、当分の間通行禁止となっておりましたが、 平成16年度に危険箇所を整備し、現在は通行可能となっております。
 ということで安心して通れます。

 前回の「しもばしら」に関連して読者からの情報です。 マツカゼソウとバライチゴの名前を教えて下さった佐藤さんからのメール で、12/18に三頭山でたくさんの「しもばしら」が見られたそうです。 以下メールを引用します。
大滝から沢を遡るコースで登ったのですが、滝は凍っているし(綺麗でしたよ!)
沢も所々凍結、しかも先日の雪が残っていて、 道もカチカチでした。
雪の中にシモバシラはないよね〜、と思っていたのですが、 見つかったんですよ〜!
しかも沢山!
沢のかなり上流の方と、下山の回廊の道のあたりで沢山のシモバシラが
感激されている姿が見えるようですね。 回廊の道は檜原都民の森の森林館の地図に書かれている道名です。
佐藤さんの追伸によればこの「しもばしら」はシモバシラ(植物名)ではなく 同じシソ科のカメバヒコオコシという植物の枯れた茎に成長したものです。
この情報に触発されてインターネットで調べますとカメバヒキオコシに 成長する「しもばしら」は各地で見られるようです。 「佐賀の自然と植物」というWebでは
http://www2.saganet.ne.jp/tukusi/kagayaku_pl/kagayakupl_066.htm
シモバシラ、カメノヒキオコシ以外に サルビヤ、アキチョウジ、カメバヒキオコシ、シロヨメナ、カシワバハグマ、アズマヤマアザミ などで確認されている、と書かれています。

 長くなりましたが最後にもう一つお付き合い下さい。NPO北丹沢山岳センターから頂いた行事予定です。
4/16(日) 北丹沢山開き (4/15 前夜祭)
7/2(日) 第8回北丹沢12h山岳耐久レース(青根休暇村)
11/12(日) 第6回陣馬山トレイルレース大会(藤野町吉野イベント広場)
        問い合わせはセンター事務局へ、tel:0426-87-4011
(終わり)

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