丹沢通信No.90  2005.9.22. △top page
旧ヤビツ峠と岳の台 △tanzawa report
ツチアケビ   宮原さん提供
撮影 9/11 大山見晴台の上

 読者の宮原さんから送られた写真です。見晴台から大山に登る途中で 3株見つけられたそうです。腐食した植物を栄養とし葉緑素を持たないラン科の植物です。この道では同じく 腐生植物のギンリョウソウをよく見かけますが私はまだツチアケビは見たことがありません。たいへん珍しい ので冒頭に掲げました。
 ヤビツ峠には表尾根や大山登山の起点によく利用しますが、その近くの岳の台はいつも気に掛けながら 行ったことがありません。今回は旧ヤビツ峠を探すことと、その延長で岳ノ塔に行きました。
ヤビツ峠から階段を上がるとススキ
 現在のヤビツ峠は道路工事によって元の位置から動かされたと本で読んだことがあり、一度は調べたいと 思っていました。秋の花も紅葉にも間があり探索のハイキングということで予定しました。
 元のヤビツ峠といっても地図上に書かれていません。それで丹沢に詳しい松隈さん(丹沢案内のCDを 作られた方=61号参照)に照会し、凡その見当をつけて出発しました。
 9月18日(日)晴れ、ハイカーが多く、秦野駅からヤビツ峠行きバス始発には2台の臨時便がでました。
三叉路の案内のない道、少し先で一部崩れている 三叉路の標識
茂みで見にくいが明るいところが第三の道

 ヤビツ峠のバス停手前山側に岳ノ台への階段の道があります。尾根に出て右に尾根を登ると鉄筋作りの立派な四阿 があります。これを左(西)に尾根を下ると鞍部に出、三叉路になっています。ここが旧ヤビツ峠と思われます。 ヤビツ峠、岳ノ台の道案内標識はありますが、もう一つの道(南方)の案内はありません。この道はしっかりした 道ですが先に行くと左に落ちる山腹を行く道となって少し崩れています。その更に先は確認していません。
 三叉路を右に行くと直ぐに鹿柵で丸太を組んだ柵越があり、その先は右下がりの開けた斜面に出、道は斜めに ゆっくりと登ります。その先に、今度は立派に作った階段で鹿柵を越えます。
斜面から下を見る、右の色のちがっているところが旧ヤビツ峠と推定、鉄塔の下に開けた凹地が左に 延びて小さな倉庫があり、更に道は舗装されてヤビツ峠〜富士見橋の道(県道70号線)と合流(左端小さな白い部分が 県道の一部)
 この鹿柵階段から下を見ますと右の旧ヤビツ峠から県道70号線へ凹地が広がっています。 凹地には作業用倉庫もあり、道は途中から拡幅、舗装されています。勝手な想像ですが旧峠道の北側を拡幅利用 しているようです。
 鉄塔の周囲は刈り取られていますし、先の鞍部三叉路の手前(四阿側)から狭い道がつけられ鉄塔に続いて いますが、これは作業用道でしょう。
 旧ヤビツ峠探しは終わり岳ノ台へ進みます。鹿柵を階段で越えると樹林帯に入り左後ろの曲がって先程の 開けた斜面の上に出ます。話が前後しますが、この斜面は樹木の伐採地跡か崩壊地跡かわかりません。植樹 された木が見られますが、まだ低く、カエデや広葉常緑樹です。
 岳ノ台は樹林帯を抜けると突然現れます。低い樹木があって標識は見にくいのですが立派な見晴台があり、下は 休憩所でベンチがしつらてあります。人影は全くなく、秋空に浮かぶ見晴台には赤トンボが舞っていました。 見晴台から大山が近く、山頂直下の社まで見えます。
岳ノ台、見晴台は青空に赤トンボのみ 菩提峠の東の鞍部、菩提風神の祠菩提峠手前のススキ原、後ろは二ノ塔

 見晴台の脇から下り道、樹林帯までは笹やススキが茂り段つきの道はやや歩きにくい。約30分で鞍部になり、 脇に菩提風神の小さな祠が置かれています。立て札によれば菩提地区は風が強く農・林業に被害が多く、江戸時代 に石祠を建立し、現代に到っても毎年4月に家内安全・五穀豊穣・登山者の安全祈願を「菩提滝の沢保存会」が 実施しているそうです。
 風神祠の場所は南北に狭間が貫いており、将に風の通り道で風は強いであろうと思われます。狭間が通っている ということは、もしかしてここも峠ではないかと思います。
 風神の鞍部から登り道となり、尾根伝いに半円を描いて少し下ったところが見事なススキ原で、その先が 菩提峠で多くの車が駐車しています。ここから北方、富士見橋方向へ舗装道路を下り8分でニノ塔登山口。 ここからニノ塔に登ります。登り道の途中で振り返りますと今日歩いてきた岳ノ台の山容が見え、これまで 疑問に思っていた裸地がススキの原と分かりました。
ニノ塔山腹から見た岳ノ台ツルニンジン ゲンノショウコ(?)

山頂から見ると三ノ塔はガスの中で、涼しそうなので三ノ塔まで登りました。  三ノ塔からの下山路は牛首、新秦野線43号鉄塔、県立山岳スポーツセンター前、風の吊り橋を経て大倉バス 停です。

テンニンソウ
 前の89号のHPに掲載した花とイチゴの写真で名が分からないと書きましたところ、 直ぐに丹沢通信の読者の佐藤さんからマツカゼソウとバライチゴと教えて頂きました。早速HPは修正しました。
佐藤さん ありがとうございます。

 丹沢通信も発行以来4年半を経過し、90号になりました。かなりのデータを蓄えています。これを利用 しやすいように季節別に整理した目次を作りました。これからどんな花は? 紅葉の様子は? などをご覧に なってこれからの山行の参考(?)にして下さい。丹沢通信のページからもリンクしています。
(終わり)

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