丹 沢 通 信  No.10  2000. 9. 9.
畦ケ丸 −−静かな山行、でも蒸し暑かった
ウツボグサ

9/2(土)に畦ケ丸に登りました。全く静かな山行でした。
前9号で"MIDORI"さんが畦ケ丸で苦労(?)されたことを掲載しました。"MIDORI"さんが登られたコースを私が下りました。登り道は3年前に大室山からの下りで歩いた白石峠−用木沢出合−西丹沢のコースです。
天候は白石峠までは曇りがちで峠では薄いガスも流れました。畦ケ丸の手前から晴天に変わりました。

最初に記録を。( )は時刻
西丹沢(8:27-44)-用木沢出合(9:06)-白石峠(11:14-21)-バン木ノ頭(12:27-49)−モロクボ沢ノ頭(13:15)−畦ケ丸(13:44-56)−善六ノタワ(14:35)−西丹沢(16:00)

白石峠から南は初めての道です。初めての道には、いつものことですが不安と期待を抱きます。
新松田7:14の西丹沢行き始発バスに乗りました。9/1から時刻表が変更されていますのでご注意下さい。終点の西丹沢自然教室で、川の側にテーブルとベンチが4組置かれていますが何故か1組だけは塗り替えられて綺麗です。ここで持参したおにぎりの朝食。
バスから降りた登山者や釣り人は早々に出発しています。

用木沢出合までは幅広い道路です。途中の川側には私設のカーキャンプ場が設けられています。1泊5−4千円の看板がかかっております。夏休みも終わりましたが、チラホラと客を見かけました。
途中で追いついた若いハイカーとは用木沢出合で別れました。彼は犬越路から大室山を目指すそうです。
ハガクレツリフネソウ

ここからやや荒れた林道を通り、沢を何度も渡り、砂防ダムの堰堤を巻きながら歩きます。途中で幅2m程の砂利を敷き、両側に若い樹木を植えた道が続きます。車の通った跡が見られませんし、前後の道から考えれば登山道とも思われませんので何のための道は分かりません。

そのうちに道が怪しくなり、踏み跡も微かになって2回ほど引き返す場面もありました。道案内の標識がなく心細かったのですが、突然しっかりした道に出合って安心しました。ここまで脇道に入ったとしか思われません。道が明瞭になると標識も次々と現れます。3年前に通った筈ですが、記憶がないのです。

沢伝いの道から山腹の道となり、10:24白石滝の見える地点を通過しました。滝の下半分は樹木に隠されて見えません。滝の案内板には地質が大理石と書かれております。
滝の上流の沢から沢伝いの道、そして涸れた沢を登る道になります。最後に山腹をジグザグに登って白石峠に着きました。峠の直下で降りてくる人に会いました。その方は犬路越から大室山、加入道山を越えて来られたそうで早いのには驚きました。(朝、用木沢出合で別れた方と違います)トリカブトの群生が見事だったそうです。

峠に着くと一人の男性が休んでいました。私と同じ道を先に歩かれたそうです。この方も大室山へ行かれます。今回の山行で出合った登山者はここまで3人だけ、そしてその後は一人もいませんでした。静かなのは結構なのですが、あまり人と会わないとちょっと心細くなります。

白石峠からバン木ノ頭までの道はクモの巣がいっぱい、ということは今朝からか、数日前からか分かりませんが、ここしばらくは誰も歩いていなかったということになります。
この道はクモの巣のほか、笹が胸の高さまで道の左右から生い茂っています。踏み固められた道はしっかりしていますので、ヤブ漕ぎというほどのことはありませんが、ズボンは露でぐっしょり濡れました。バン木ノ頭から先は笹も多少刈られ道は問題ありません。

バン木ノ頭でやや遅い昼食。ここまでに地図では水晶沢ノ頭、ジャガクチ丸などの地名があるのですが、現地にはそれらしき標識は見あたりません。
畦ケ丸の手前に避難小屋がります。男性2人が小屋の外の土を均していました。環境庁の委託仕事の補修です。トイレが綺麗になりましたとのことです。

ここからはクモの巣に悩まされることはなくなりました。あの二人が歩かれたのでしょう。
シラヤマギク
畦ケ丸山頂は道に沿って草原になっていますが周囲の樹木で視界は全く利きません。
ここから西丹沢までの道は割合よく整備されています。階段が多く白石沢の道よりは急坂です。善六ノタワを越えて40分もすると涸沢や沢伝いの道が増えます。短い鎖場もあります。本棚入口、下棚入口を通過すると間もなく権現山入口です。このあたりからは沢の左岸、右岸を約10回程行き来します。1,2箇所を除いて立派な橋が架かっており沢を渡るのは問題ありません。

西丹沢(道案内標識では西沢出合)に近づくと多くの沢を集めて水量が多くなり河原も広くなります。家族連れのキャンパーも見られるようになります。最後に橋を渡って自然教室の前に出ます。

着いて8分後に白石峠で別れた男性が用木沢出合の方から来られました。「早かったですねー」と声を掛けましたら「早く歩きましたー」との答えでした。

朝のバスでは葛の花が道にこぼれていたり、路傍に萩の花が咲いていました。残暑に喘いでいても山は既に秋!「人こそみえね、秋はきにけり」なんて勝手な感傷に浸っていたのですが、これも白石沢を歩くまで。期待した涼しい山行に対して蒸し風呂の山行になってしまいました。木陰の道ですが風がないのです。持っていった1リットルの水を飲み干しました。これが殆ど汗になっています。

自然教室から林道を1,2分登ったところにカーキャンプ場の売店があります。ここでビール500ml缶を買って飲みましたから摂取水分は合計1.5リットルです。

コースタイムですが白石峠までは道に迷ったり写真を撮ったりで標準時間より大幅に遅れました。以後は休憩時間を引くと1割程度の超過で、まずまずでしょうか。

尾根道には太いブナの木がまばらに見られました。
ブナの巨木が多い檜洞丸周辺や鍋割山−金冷間に比べると山が浅い感じですね。

9/4に県自然環境保護センターに山のことを電話で聞きました。お許しを得ておりますので以下紹介します。

  1. 避難小屋は同センターが保有し、維持・管理している(上に書いた環境庁云々は誤解?)
  2. 登山道の笹を刈るのも同センターの仕事。予算の都合で定期的にやる訳ではない。
  3. (道案内の標識でXXまで何時間何分という時間表示と〇.〇kmの距離表 示がある。なぜ2種類あるのか、私個人としては起伏のある山道では時間表示 が参考になるが)の質問と意見に対して、 環境庁が距離表示を奨めており、それに従っている。また時間は入山する人は 当然調べてある筈で、しかも個人差があるのでとの回答でした。
皆さんは如何ですか。表丹沢では時間表示が多いと思います。これも老朽代替の時は距離表示になるのかも知れません。

新松田駅前のバス発着場の奥にバス会社の営業所があります。7時前に職員が来ましたので切符を買いに行きました。往復ですと1割引きです。ご存じでしたか?

今回の山行で白石沢の入口で道を間違えたらしいと書きましたが、今まで何回か間違えております。最初は丹沢に登り始め間もなくのことで、寄(ヤドロギ)から鍋割山の道です。沢から尾根への入口で踏み跡を頼りに進んだら道が消えてしまったのです。ここで迷ったことを知りました。尾根を目指せば道に出るはずと覚悟を決めて杉林や雑木林の中を約1時間歩いていたら突然登山道に出合ってほっとしました。手入れされた杉林の中ですから心配はないのですが、動物の足跡だけというのは気持ちの良いものではありませんね。

ちょっと肝を冷やしたのは北アルプスの大天井岳から燕岳の道です。朝起きたら幕営していたグループが小屋に逃げ込んでいた程の暴風雨に急変。風雨に怖じけましたが先に行く人もいましたので、予定通り出発。途中から道がおかしいと思っていたら岩の先端に出ていて行き止まり。引き返しましたらこのあたりをよく知っておられる家族連れのグループと会いまし助かりました。花崗岩地帯の半分裸の尾根道ですから、普通だったら見晴らしがよく間違える筈がないのです。この日は霧で視界が悪く足許だけを見ていまして本道から外れたようです。視界の悪いときは当たり前ですが要注意ですね。
この時の風雨の山行を経験しましたので、昨年の木曽駒ケ岳−空木岳間も歩けたと思います。

今回は樹林帯を歩きますので花は期待していなかったのです。珍しい花ではありませんが、シラヤマギク、ハガクレツリフネと、まだ同定出来ない1種を写真に納めてきました。

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発行:不定期  発行者:塚本 宏  バックナンバーは  ご意見・ご連絡は
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