丹 沢 通 信  No. 9  2000. 8.26.
コースタイム、畦ケ丸のニュース

8月も残り僅かになりました。いかがお過ごしですか。
時折吹く風に秋の気配を感じ、尾根道や渓流に思いを馳せます。

今回は地図の話から始めます。皆さんが山行のとき使われる地図は国土地理院の地図ですか、昭文社の地図ですか?
私は昭文社の地図を使い、地図のコースタイムで計画をたてております。このコースタイムについて話を致します。地図を発行している昭文社に聞きましたところ次のような回答がありました。許可を得ましたので紹介します。

山と高原地図コースタイムの設定基準は、現在下記の基準で設定しております。
@50歳前後の中高年登山者3〜4名のパーティー
A荷物は10〜15kgで小屋泊が前提
B2泊3日程度の山行
C晴天時が前提で、休憩時間を含まない。

その他コースや山域によってちがいますが、おおよそ300mアップで1時間、水平距離であれば3km1時間というおおよその目安も参考にしております。もちろん日帰りや1泊がメインの山域とアルプスなどの縦走メインの山域では基準自体も異なりますが、それぞれの山域に多い登山者のレベルに各執筆者が合わせて設定しております。

使い方のおおよその目安として、学生の山岳部・ワンゲル部員ですと当社設定コースタイムの6割から8割、山慣れした中高年登山者の男性で8割程度でこなせるかと思いますが、経験の少ない方には2割から5割り増しで計画を立てるように勧めております。
ちなみに最近の傾向として経験の少ない中高年登山者が増加している為、以前よりコースタイムは大目にとってあります。


私の場合ですとコースタイムの100%〜105%ですかた”山慣れしない中高年?”と言ったところでしょうか。勿論自分に合った速度で良いのですが。それと写真を撮っていると思いがけなく遅くなりますね。

ちょっと時間が経ってしまいましたが、読者の"MIDORI"さんから次のような山行ニュースが入りました。これも掲載のお許しを得ましたのでご紹介します。

7月31日に、畦ケ丸に行ってきました。(西丹沢自然教室→善六ノタワ→畦ケ丸→大滝橋)滝や、沢の近くを歩くコースで、涼しくて良いのでは、と思い選んだのですが、意外と、難しいところがありました。大滝峠上付近の薮漕ぎで、笹の背丈が高い上に、木が倒れており、ほとんど道が分からなくなっている所がありました。倒れた木の下をくぐり、なんとか道は見つけられましたが、整備された道に慣れているせいか、一瞬周りを観察するのも忘れ、戸惑ってしまいました。

また、道しるべ等、よく付いているとは思うのですが、西丹沢自然教室から、権現山登り口に行くまでの間の沢道で、道を少し間違えてしまったりと、今回は、沢歩きの難しさと、危険さを、あらためて、思い知らされた次第です。
丹沢は、とても身近な山ですが、常に、気を付けて慎重にならないと、危険な山でもあると思います。それだけ、奥深い山という事でもあると思いますが・・。

畦ケ丸から大滝キャンプ場までは東海道自然歩道に、西丹沢自然教室−善六ノタワ−畦ケ丸の道は東海道自然歩道のサブコースに指定されていますので整備されているかと思いましたが。登山者が少ないのでしょうか。この道は歩いたことがないのですが、荒れているならそのつもりで計画しなければなりませんね。
これも自然歩道サブコースですが、白石峠−用木沢出合を3年前に歩いた時は道に問題なかったと記憶しております。

月初めに南アルプスに行くことは前号に書きました。見事なお花畑でした。A−旅行のツアーで椹島(サワラジマ)−千枚岳−荒川三山−赤石岳−椹島の4泊5日のコースです。山行記録は掲載しませんが、山小屋についてたいへん参考になることがありましたので報告します。

一つは設備です。泊まったのは椹島ロッジ、千枚小屋、荒川小屋、赤石小屋です。椹島は6畳に4人です。勿論布団1組に一人。あとの三つの小屋は全部築後10年以内の新しい小屋です。そして素晴らしいのは寝具がなんと寝袋と毛布なのです。ご承知のように山小屋では布団1組に2人なんて普通です。夫婦ならともかく汗くさい男同士が一つの布団なんて惨めですよネ。それが寝袋なら狭くても一応分離・独立したスペースですからありがたいです。

もう一つ感心したのは小屋の食事メニューです。小屋を巡って連泊しても同じ様な食事にならないように小屋毎でメニューを変えているのです。荒川小屋ではカレーでした。これがまたとても美味しいのです。月桂樹の葉を使って本格的です。(話は横道にそれますが山小屋で美味しかったカレーはここと黒部の阿曽原温泉小屋でした)

メニューの変化は昼食用の弁当にも及んでおります。このようにハード(寝袋など)、ソフト(食事メニュー)とも非常に良く出来ておりました。
これら小屋を維持管理するのは東海フォレスト(東海パルプの関係会社)で、小屋から小屋を泊まりながら縦走する人々に配慮しております。登山道の整備もこの会社がやっておられるようです。なお小屋の建物は県や市が建てたものです。

今回のコースは年寄り向き(?)に4泊5日でしたが、普通は3泊4日の行程です。花を眺めながらゆっくりとした山行もよいものでした。この行程には危険個所も殆どなく、初級者でも楽に行けます。今回の小屋でも、その前に泊まった北アルプスの針ノ木小屋、種池小屋でも従業員の接客態度が非常に良くなっております。客扱いされなかった数年前に比べると、サービス産業らしくなりました。

このマガジンは丹沢通信ですから丹沢を中心とし近隣の山に関連した話題に限定するつもりでした。他の山のことでも、登山者、ハイカーに参考になることはご案内するようにします。

それから恥をさらすようですが山でカメラを落とし、それがありがたいことに戻った話を致します。
7月の下旬、北アルプスの針ノ木小屋から針ノ木岳に登る途中でデジカメを落としました。直ぐ途中まで戻ったのですが見つかりません。もし拾得された方が届けるとしたら、紛失場所のコースの両側の新越山荘か針ノ木小屋になります。両方の小屋に届け、更に所轄の大町駅派出所、大町警察署に電話で届けました。
一週間以上も音沙汰がなかったので諦めていたところ、宮崎南警察から電話があり、今月17日に無事カメラが戻りました。宮崎の方が時間がなくて帰ってから警察に届け、警察は拾得場所の所轄警察の長野県大町警察に照会して、私の紛失届けを知ったという経緯です。
私の不注意が、拾得者と、警察・山小屋など多くの方々に迷惑を掛けてしまいました。反省しております。

カメラには既に70枚近くを撮影し映像が入っておりました。その映像も無事で、ホームページにその一部を掲載しております。
 (http://www2s.biglobe.ne.jp/~tsuka/)

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