アルプス2008-3 2008.8.28.-30.

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グランコンバン と ダンドミディ

 山小屋二泊三日の山歩きのコースです。ツェルマットから車で約2時間、モウヴォワザン(標高1964m) まで行きます。ここは谷間の行き止まりでダムの下です。経験の範囲内ですが、スイスではダムが多く 設けられています。ダムまでは車が入るようで、車道の終点からハイキングコースも作られているようです。
 我々も車道から山道に入ります。最初は緩やかですが直ぐにジグザグの急坂の登りとなり、 森林限界を超えると岩だらけの道になります。山腹を大きく迂回するように登ります。4時間半でオタネ峠、 峠からは上の写真のような真っ白な相耳峰を頂くグランコンバンと氷河が一望できます。あまりにも見事な 景観に疲れを忘れます。
 峠からジグザグの急坂を下り、モレーンに降ります。モレーンは3重ないし4重で氷河の消長を示して います。一番外側のモレーンの上にパノジェール小屋があります。その手前に小屋跡がありますが、これは 雪崩で壊れたスイス山岳会の小屋跡で、現在の小屋は個人が3.5億円で建てたものです。コンクリート作りの 頑丈な建物で1階が食堂、2,3階が部屋分けされた寝室、地階がトイレや洗面所です。
 いざ山道へモレーンの上に建つパノジェール小屋 小屋の裏から見ると羊の群
 小屋の外には大勢のハイカーが休んでいます。私たちもまずビール! 夕日を浴びる真っ白な グランコンバンと、左から右に大きく流れる氷河、眼前の懸垂氷河など眺めながらのビール、 つくづくと幸せを感じます。
後光が射す朝のグランコンバン 牧童小屋屋 ダンドミディの遠望
 翌朝は朝日を背にしたグランコンバンが見られました。
 羊の鳴き声が聞こえるので小屋の裏に廻ると、下の斜面に羊の群が見えました。草がやっと生えるような 高いところまで放牧されています。
 小屋から氷河に沿ってモレーンを下ります。行く手に遠くダンドミディが見えます。 何時しかモレーンから低い山裾の道になります。道脇に石造りの牧童小屋がありました。 下り道で犬を連れた親子の羊飼いと交差しましたが、あと2週後には羊を 下に移動させるそうです。高い山地で放牧された羊や牛の搾乳はたいへんな労働と思います。 山を歩いていると、谷を隔てた山の斜面の高いところに牧童小屋と道が見られますが、 歩いて行くだけでもうんざりするような場所です。
フィオネイの集落、中央がホテル昼食のメニューは3種、そのうちの一つでサラダ  サランフェ小屋
 小屋を出発して3時間半、小さな集落のフィオネイに下ります。ここが昨日出発した モウヴォワザンの下ですから一周したことになります。1軒あるレストランで昼食後車で 次の登山口、ヴァンオウに移動します。ここから2時間、森林の中を歩き、最後はダムの下を 歩いてサランフェ小屋に着きます。小屋に標高は1950mで今日午後の標高差は約550m余、よく歩きました。 この小屋はシャワーもあり、個室もある贅沢な小屋です。小屋の前がダムで作られた湖で夕焼けを眺めながら シャワー上がりのビールは格別です。大勢の泊まり客の中に小さな兄弟を連れた親子もいました。
サランフェ湖朝のサランフェ湖から遠景の山脈 スサンフェ峠、中央のピークがダンドミディへの道
 翌朝小屋からサランフェ湖を半周してスサンフェ峠を目指します。最後はジグザグの 小砂利混じりの砂道で歩きにくい。約2時間で峠、  ダンドミディの登り道ですが、近すぎて全容は見えません。ここで周囲の山々を眺めて休憩です。

スサンフェ小屋、ここで昼食
 峠からハイキングの終点、シャンペリーを目指します。途中のスサンフェ小屋で、昨日のサランフェ小屋で 作って貰ったサンドウィッチで昼食。ここから最後の険しい道になります。一旦谷間に下り、 橋を渡って対岸の山腹を登りますが山腹の傾斜が急で断崖絶壁の鎖場もありました。途中のボナバウ小屋で休憩、 この小屋では鶏を放し飼いにしていて、小屋の子供たちが卵を集めていました。ここも大勢のハイカーです。 ここから林の中の緩やかな道で駐車場に出る前に迎えの車が来てシャンペリーの町に入りました。朝からの歩行時間は 約7時間、登り約600m、下り約1500mの歩き応えのあるハイキングでした。
 シャンペリーは山裾の小さな町で翌日ロープウェーで展望台に登りますと広大なスキー場、マウンテンバイク場 でフランスとの国境を行き来出来るそうです。シャンペリーからジュネーブ経由で無事帰国しました。

 今回のツアーは終始晴天で幸運でした。山歩きですから天候で難易が大きく変わります。それと旅程やホテルの 選択など旅行社CVMの計画も良かったと思います。いい歩きの旅でした。
 最後までお読みいただきありがとうございました。
 (終わり)