池塘と花の苗場山

 2008.7.23.-24.

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 2008.7.23-34にツアーで苗場山を歩きました。新宿を朝発って5合目の和田小屋まで小さなバスで入ります。 ガイドは今夜泊まる山頂の遊仙閣のご主人の息子さんで高波太一さん23歳、花に詳しい方です。 天候は昼食を摂っているときは薄日も射していたのですが、終始曇りです。11:30に登山道 に入ります。すぐに樹林帯の中に入り、沢道となりますが荒れており歩きにくいです。

 最初の休憩場所が五合半です。普通山の道程は一合目から九合目を経て頂上ですが、苗場山では 五合半から六合目、六合半というように細分されています。
急坂を登ってやっと辿り着いた山頂の縁から山小屋が見える

 登り始めて約1時間後尾根に斜めに登って下ノ芝、更に登って神楽ケ峰。峰に出ても周りの遠景はガスの中。 ここから下りますがすぐ水場の雷清水で冷たい水です。

 急坂を下って鞍部の前後がお花畑です。ここからの登りは急で息が切れます。急坂をよじ登って尾根に出て 一息、ここからは少し楽な登りで木道が現れると広い山頂の端に出ます。山小屋が2軒並んで見えます。 遊仙閣の入口前のテーブルにザックを置いて裏に廻ると苗場山の標識と一等三角点が隣接しています。 ここでビール! 
 外の方が気持ちがよいのですがブヨの大群が外では待ちかまえています。ここまで来る途中 でも耳の中まで入ってきます。
 夕食は1階の食堂でカレーに生野菜。夕食が終わると2階の寝室に引き上げます。今日は21人のツアー客だけで ゆったりと使えます。7時になると石油ランプが3ケ所に灯されます。疲れてすぐ寝入ってしまいましたが、 時折目が覚めると窓に稲妻が走り、断続的に、時には強い雨の音がします。

 午前3時にトイレに行くとき外に出て見ますと満天に星と中天に月です。お天気です!
 翌日早朝起きて外に出ると昨日はガスで見られなかった周囲の山々が上の写真のようにくっきりと見えます。


↑ 早朝見た山脈と皇海山

下山途中、点在する池塘 →
 遙か遠くにきれいな三角形の山が見えました。小屋の方によれは皇海山で、苗場山から見る形が一番いいとの ことです。  朝食後下山開始です。山頂の縁までは大部分が木道です。左の写真のようにワタスゲに囲まれた池塘が点在そて います。
 山頂の縁の坪場近くを下ります。下山路は登り道より急坂です。約3時間半で三合目の駐車場に着きました。 渓流で靴を洗ってバスに乗り小赤沢楽養温泉で入浴と昼食です。爽やかな風に吹かれながら湯上がりのビールは 極楽です。後はバスに乗って順調に帰りました。

 花が多い山です。左写真はショウキラン(鍾馗蘭)で登り初めて間もなく木陰に見えました。初めて見る花です。
 右の写真はクルマユリ(車百合)でよく見る花ですが、周囲の草の葉を除けると、下の葉が車の軸のように 広がっているのを添乗員さんから教えて頂きました。恥ずかしながら今まで気づかなかったのです。
 その他の花の写真を次に掲載します。この写真以外にゴゼンタチバナ、トモエシオガマ、カラマツソウ、キンコウカ、 シモツケソウなども見られました。
 チングルマ、エンレイソウ、サンカヨウは実になっていました。
モミジカラマツ ガクウラジロヨウラク
(萼裏白瓔珞)
ヤマブキショウマと
ニッコウキスゲ
コイワカガミ アカモノ
マイヅルソウ 実に見えるが? ツマトリソウ イワナシ(岩梨) ウスユキソウ
?? タカネナデシコ ミヤマコゴメグサ シラネアイイの実 ウツボグサ
ヒメシャジン ヒメシャクナゲ トキソウ ショウジョウバカマの実 ツルアリドウシ

 右の写真は登る途中で撮ったものです。帰宅後写真を整理していると、碑の下に鈴木牧之 と書かれているので調べました。地図では小松原コースとの合流点近くに顕彰碑と書かれていますが、 撮影時刻から考えるとこの顕彰碑と思われます。
 日本百名山によれば江戸時代の地元の文人、鈴木牧之が 越後第一の高山として書いてある。 彼は友人と登り、池塘に感銘し、その夜は山頂の小屋で酒をのみ、詩を賦したという。
 私が牧之を知ったのはこんな風雅なことではなく、酒の銘柄からです。立派な箱入りの新潟の酒を頂きますが、 その名が牧之なのです。しゃれた名なので何かいわれがあると気にはかけていたのですが日本百名山を 読み直すまで気が着かなかったのです。
 この酒を次回頂くときは江戸時代の登坂を偲び、苗場山を思い出しましょう。
 (終わり)