石裂山(栃木県)

 2006. 4.21.

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鎖場と梯子の連なる岩陵、そしてアカヤシオツツジ

 石裂山(オザクサン)は低いが岩場の面白い山と聞いていました。インターネットで調べますとアカヤシオツツジ が素晴らしいとあります。アカヤシオツツジは6年前に両神山で群生を見ました。この時の感動を思い出し計画 したのです。またアカヤシオツツジは栃木県の県花です。
 各案内には鎖場、梯子が連なるとありますから混雑を避け平日にしました。
西剣の峰のアカヤシオ月山からの展望 白く輝く日光連山

 前日の予報では4/21は 悪くなかったのですが当日の朝は曇り、東武伊勢崎線では途中から雨、それでも北西の空が明るくなりましたので 天候の回復を願って乗っていますと新大平台辺りで雨が上がり青空も見えます。新鹿沼に降りた時は完全に上がって いました。
 石裂まではバスは本数は少ないのですが運行されています。一度廃止された路線ですが鹿沼市のバスとして リーバスの名で運行されています。りーの意味は葉のことと聞きました。この日の乗客は数人、途中からは私一人で 中年の運転手さんとおしゃべりをしながら長閑な田園、そして山麓から山峡の風景を楽しみました。
バスの終点は分校跡の運動場桜が満開の加蘇山神社社務所中の宮は標識だけ、左の2本の木の間の白い 線が鎖の連なり
 バス終点は小学校分校跡の運動場です。1棟の校舎と隣接している住居がありますが荒廃しているのを見るのは 花の多い風景だけに胸が痛みます。
 そのすぐ先が加蘇山神社の社務所で桜が満開でした。社務所棟は部屋数も多い大きな建物で他に拝殿、神楽舞台が あります。無人の庭を横切って舗装された参道を歩きます。約10分で加蘇山神社前に着きます。石段を登って神社境内 に入りますと男の方が1人草取りをしていました。挨拶をして神社裏手から登山道に入ります。
加蘇山神社千本桂(栃木県の天然記念物)西剣の峰の下りの梯子 石裂山山頂、三等三角点がある
 沢沿いの山道を進みますと立派な休憩所があります。このすぐ先に県の天然記念物の千本桂が沢傍に高く そびえています。太い幹から、そして根本から沢山の細い幹が束ねたように立っています。下から登ると1株 しか見えませんが横を通ると殆ど同じ大きさの2株であることがわかります。
 道は石のごろごろしたやや歩きにくい道です。前夜の雨で落ち葉が流れ寄せられていますが水溜まりなく、 泥んこにもなっていません。
 中の宮は休憩所がありますが標識だけで祠はありません。石段と石の手水鉢のようなものが見られますが ここが祠の跡かも知れません。この中の宮から本格的な鎖場になります。濡れた太い鎖に手が凍えます。
奧の宮への階段東剣の峰で雪のアカヤシオ霧の中のアカヤシオ
 「石裂山回遊登山コース」の標識が各所に着けられています。この標識に従って進みました。晴れていた空も いつの間にか暗くなりガスがかかり始めていますし、遠雷も聞こえてきます。奧の宮への分岐の長い長い階段が ありましたが先を急ぎパスします。急登を重ねますと東剣の峰です。ここでアカヤシオが咲いていました。 山頂直下から霰が降ってきました。その霰が雪に変わり冷たい風で吹き付けます。死亡遭難事故も少なくなく、 濡れた岩場はおっかないので引き返そうかと少々迷いましたが、既に回遊ルートの半分近く来ていますので雨具を つけてそのまま先に進みました。
 急傾斜の階段を降り、急登の西剣の峰につくまでには雪は止み、空も少し明るくなりました。西剣の峰には 沢山のアカヤシオが咲いていました。
石裂山から見た男体山 空は晴れてきたが山肌にはまだガスが流れている  上:月山山頂の祠を鳥居
 下:アカヤシオ

 急降下、急登後の痩せ尾根道は杉などの樹木の根で覆われています。尾根道から少しそれたところに石裂山 山頂があり三等三角点があります。男体山方向に視界が開け、ガスの流れる山肌の先に冠雪の男体山が見えます。

たった一輪 開いているカタクリ

 月山に到着する頃には天候は回復し気温の暖かくなりました。ここからのアカヤシオの間からの男体山の展望は 見事です。雪が輝いています。大真名子、子真名子、帝釈山、女峰が一望です。
 ここで昼食を摂りながら展望を楽しみました。
 ここまでにカタクリが各所に見られましたがガスがかかったり雪が降ったりで蕾は閉じたままでした。 月山の下山途中で日差しのなかでやっと一輪見つけました。
 下山路も急降下が続きます。石裂山の回遊ルートは東剣の峰、西剣の峰、石裂山、月山と四つの峰を巡りますが それぞれが急登、急降下で鎖、梯子が多く設けられています。
 帰途、加蘇山神社の横脇の登山道を通りましたら道にヒキガエルが沢山出迎えてくれました。 交尾の時期なのです。丹沢ではオタマジャクシになっているのですが。
 帰りのバスでは朝と同じ運転手さんでした。
                        (石裂山 終わり)