羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳

 2004. 7. 5-8.

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北海道道東の変化に富んだ三名山

知床原生林内の池から羅臼岳を見る。


 羅臼岳

標題の百名山の3山のツアーに参加しました。左の写真は知床の原生林を散策した時の写真で、翌日からは 雨とガスで山容は見られませんでした。
登頂日は無念にも夜から雨でホテル出発時から雨具の完全装備です。朝4時に出発、木下小屋から5:00登頂です。
標高650m付近では「アリの巣が多くヒグマがよく現れます」の標識があり北海道であることを改めて思い知らされました。

大沢の雪渓

3時間半で大沢の雪渓です。軽アイゼンを履いて登ります。雪渓を越えると間もなく羅臼平の草原です。幕営者のための食料 ロッカーがありました。ヒグマ対策で幕営場所から食料を離して格納するためです。
羅臼平から岩場を登って山頂、標高1660m、高度差1380m。休憩時間も含め6時間弱です。雨は上がりましたがガスで全く 視界が利きません。早々に下りました。下りは同じ道で昼食時間も含め5時間弱、実時間は約10時間でしょう。けっこう きつい登山でした。

花は沢山見られました。ウコンウツギが目立ちました。その他の花も掲げます。 写真をクリックすると大きな写真が見られます。

ウコンウツギ

チシマザクラ

エゾヒメクワガタ

エゾコザクラ

エゾツガザクラ

イソツツジ

イワブクロ

イワヒゲ

メアカンキンバイ

メアカンフスマ



沢道を登るが多くの滝がある

 斜里岳

こちらも朝4時バスで出発。天候は曇り。平坦な斜里平野は縦横に農道が延びジャガイモ、ビート、小麦などが長方形の畑に 栽培され豊かな農場風景です。やがて丘陵の森林地に入ると薄い霧が流れ天候が心配されます。45分で駐車場に。ここから未 舗装の道を30分歩いてプレハブの清岳荘(セイガクソウ)に着きます。

ミヤママタタビ  マタタビは葉の半分が白いがミヤママタタビは最初白く、更に紅色に変わる

左からツアー添乗員、次の男性と右端の女性が知床自然センターのガイド


ここで準備体操後登山開始。山荘の標高が670mですから標高差約800m。
すぐに沢に出て、右岸、左岸と渡渉します、二人のガイドは渡渉毎に両側に立ち、流れの中の足場を指し、時には手を引く など安全確保に懸命です。一つの渡渉場を越えればすぐに次の渡渉場まで走って私達を案内します。これには頭が下がり ました。また渡渉の経験で登山靴は水に強いことを知りました。
下二股(シモフタマタ)まで50分。ここまで十数回の渡渉。残雪の桟道(復路では崩壊していた)や氷になった残雪塊を流木に 掴まってよじ登ることもありました。
下二俣から沢の旧道に入ります。渡渉の繰り返しに幾つかの滝を巻く道を登ります。約1時間半で上二股。ここからは涸沢、 そして山腹のガレ場の急坂を越えて尾根に出ると、馬の背です。ここを登ると斜里岳山頂。ここも残念ながら曇って何も 見えません。15分程で下山。 上二股で昼食後新道コースを取ります。熊見峠から滑りやすい尾根道で、最後に尾根から下って下二俣に着きます。 ここから往路と同じ沢の渡渉を繰り返して清岳荘へ戻りました。帰路は昼食時間を含めて4時間半。駐車場まであるいて 2日間お世話になったガイドとお別れです。
前日の羅臼岳は長時間ただただ歩きましたが、斜里岳は沢の渡渉で違った疲労を覚えました。
ここも高山植物の宝庫で本州では見られない花々と会いました。花の写真を幾つか掲げます。

エゾキンバイソウ

チシマヒョウタンボク

マルバシモツケ

チングルマ(実)

ミヤマオダマキ

ミヤマオグルマ

リンネソウ

オオバナエンレイソウ



雌阿寒岳は活火山
   すざまじい音をたてて噴煙を上げている

 雌阿寒岳

短い山行なのでのんびりと朝8時に出発。途中でガイドが乗り込み野中温泉登山口へ。ここから間もなく登山道です。 なだらかな針葉樹林帯を歩くます。2合目を過ぎるとハイマツ帯になり、その上はガレ場が続きます。約2時間半で 雌阿寒岳山頂です、標高1499m。

青沼


山頂は弧状の稜線上にあり、稜線に囲まれた西側の凹みの向こう側では音をたてて噴煙が上がっていました。 南側の青沼近くでも、東側の荒涼とした台地でも噴煙が見られます。
日本百名山を書いた深田久也さんは急峻の雄阿寒岳には登っていますが噴火が始まって登山禁止になっていた雌阿寒岳には 登っていません。その後半世紀を経ても雌阿寒岳はやはり活火山です。
下山は往路を下ります。曇って視界が利かなかったが途中から少しずつ晴れオンネトーが見えるようになりました。

東側の台地

下山時にやっと見えたオンネトー


高山植物は種類が少なく、イワブクロ、マルバシモツケ、メアカンキンバイが群生していました。
下山後入浴、釧路空港から帰ります。


 原生林散策

女満別空港に到着した日に、知床自然センターのガイドの案内で原生林を歩きました。樹相の説明や熊の食性と糞の話な ど面白い話の合間に花の説明です。
冒頭の写真の池は、雪解け水が溜まって出来た池で、蛙のオタマジャクシ、サンショウウオのオタマジャクシ(幼魚)が沢山 います。彼らが成長して森に移ってから、池は干上がるそうです。ですからオタマジャクシの天敵の魚などはいません。
森の中の写真です。写真をクリックすると大きくなります。

サンショウウオの幼魚

ツルアジサイ

エビネの一種

ギンリョウソウ

(終わり)