白 山

 2002.7.21-24.

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信仰と高山植物の山


7月22−23日に加賀の白山に登ってきました。花が多いと聞いていましたので昨年計画したのですが、 6月上野松坂屋で開かれる登山案内で、山頂の宿泊設備が改築中で来年から食事が出るとのことで今年に延期したのです。 このとき説明して下さった方が超ベテランの80歳の下家(シモイエ)さんでした。

今回の登山は花が予想以上に多かったこと、登った日は曇って涼しく、翌朝は10日ぶりでご来光が拝めたこと、 下山日は晴れて視界もよく下山コースは花が遅く登山コースとは違う花が見られ大成功でした。

登山当日は早朝のバスで登山口の別当出合まで、ここから下家さんのアドバイスに従って観光新道を登りましたが ご案内の通りで殿ケ池避難小屋から上はすばらしいお花畑です。
写真左は登山路のお花畑、右の鳥は花畑を飛ぶウソです。望遠ですが珍しく撮れたので掲載します。 写真でも少し見られますが首の下が赤いのが雄の特徴です。
ハクサンフウロ
(白山風露)
キヌガサソウ(衣笠草)

殿ケ池避難小屋から先はお花畑です。ハクサンフウロは各所で見られますが当地の花は一段と色が濃いようです。キヌガサソウは殿ケ池の奥に咲いていました。これまで見た花は白一色ですが、ここは花は写真のように微妙な色調です。花を眺めていると飽きません。ゆっくり歩きます。草原の弥陀ヶ原の先に樹林帯の小高い丘があります。これを登り切ると室堂です。
改築された室堂ビジターセンター
白山神社

山頂手前の広場に新築の室堂ビジターセンターがあり、その奥に白山神社(写真右)があります。 センターに大きな食堂、売店などがあり、センターの周囲に宿泊棟が4棟あります。 宿泊棟の中央が廊下で左右に部屋が連なり、部屋も中央が通路、左右が2段の床で幅70cmのマットと 毛布2枚が一人分の占有面積と寝具です。寝床の面積が固定されているのは昨年行ったフランス・アルプスの 山小屋に似ています。全体で定員700人、私たちが泊まったときは平日で450人と聞きました。15時と16時の2回、 センターに駐在する自然解説員のバッチをつけている方の案内でセンターの周囲を歩きながら白山の自然、 高山植物の説明がありました。センターに戻ると小学生の十余名が疲れを知らないように、元気に登って来ました。 聞けば5年生から始めて登山の1年生までです。着いてからも駆け回っていました。

登った日は晴れから曇り、そして上はガスでした。翌日の天気を気にしながら8時過ぎには寝ましたが 11時過ぎに目覚めたときは相変わらずガスが流れていました。
朝3時過ぎに目覚め、外のトイレに行くとガスはなくなって星空です。あちこちで起き始めています。 私たちも寒さ対策に雨具を着てカメラと水を持って出発します。その時に宿泊棟の中で太鼓が鳴りました。 ご来光が拝めるとの合図です。神社の脇から登りますが山腹には既にヘッドランプの長い列ができ、 大勢の人々が山頂を目指します。道は整備されていますが起き抜けに歩き出すのですから楽ではありません。
ご来光シャクナゲ

白山神社奥宮の少し上が稜線です。東側を見ると北アルプスの山稜が遠く黒々と連なり、 その上の雲の一部は赤くなっています。風をさけて岩陰に腰を下ろして日の出を待ちます。 山頂の一番高い岩に神官が立って冷たい風に袴の裾をひるがえしながら信仰の山、白山の由来などを説明しています。 雲のいろは次々と赤く明るくなります。突然日が射しました。日の出です。 暫くして神官の発声で日本の繁栄と安全登山を祈願して万歳を三唱しました。タイミングも申し分ない演出でした。 これでご来光は終わりです。
昨日の自然保護員の案内で小池巡りのツアーとなります。白山を形作る峰々の地質、池と雪渓、雪渓のイワヒバリ、 花々などの説明がありました。
ハクサンコザクラ

写真右上はツアーの帰路、シャクナゲがいっぱい咲いている道から釈迦岳方向です。
センターに戻ってゆっくり朝食を取ってから帰路につきます。室堂から五葉坂を下ったところ、 弥陀ヶ原の入り口で自然解説員からお勧めのエコーラインを下ります。万才谷雪渓が近いせいでしょうか、 往路では花が終わっていたチングルマが咲いていたりで花がやや遅れて咲いています。 この道はきれいに整備された道ですが木陰が少ないです。男竜道、砂防新道を経て別当出合に着きました。 砂防新道からは大勢の人と行き違いました。
花が多いので写真は沢山撮れました。左はハクサンコザクラです。ほかに多数ありますがその一部を掲載します。

ヨツバシオガマエゾシオガマイワオウギ ニッコウキスゲコバイケイソウ
ミヤマキンポウゲクロユリアオノツガザクラ シャクナゲ
僅かに紅をさす
シャクナゲ(白)
マツムシソウカライトソウヒメシャジン ダイモンジソウミヤマダイモンジソウ